日本と世界の治安の違い
皆さんこんにちは、世界一周トラベラーのGreenです。
突然ですが、皆さんは日本の治安についてどのような印象を持っているでしょうか。
傘や自転車がすぐ盗まれる、治安の悪い国と感じるか…
テロも強盗も少ない、治安の良い国と感じるか…
人それぞれだとは思いますが、世界と比べると日本はとても治安のいい国なんです。
夜中に女性や子供が貴重品を持ったまま歩くことができる。
こんな平和は世界には中々ありません。
そんな平和な国で育った人間が世界に旅立つと、何かとトラブルに巻き込まれます。
しかし、実際に訪れる国やまちで「過去にどのような事件があったのか」それを知っておくだけでトラブルに巻き込まれる確率を大きく下げることができるんです。
僕は単発の旅行や中長期の旅行だけでなく、語学留学やワーキングホリデー等を経験しています。
最終的には世界一周の旅も達成することができました。
そんな僕ですが、あっさりと大きな犯罪に巻き込まれたことがあります。
今回はその時の犯罪について紹介していきます。
上海のぼったくりバーで詐欺と恐喝
実際に僕が上海でぼったくりバーの被害にあった時の情報をまとめます。
僕がまだ語学留学(フィリピン)やワーキングホリデー(オーストラリア)を経験しておらず、もちろん世界一周の旅にすら出ていない時の話です。
会社を辞め、初めての中期旅行(約3週間)をした時の情報です。
事件の詳細は以下のリンク先にまとめているので、先にこちらの記事を読んだ方が理解しやすいと思います。
実際の被害内容
今回の上海での恐喝事件の詳細は過去記事にまとめているので、ここでは何が起きたのか被害内容を段階を追ってまとめてみます。
①観光客と名乗る日本語が話せる中国人(案内役)と知り合う
②意気投合し一緒にお茶屋さんでおみやげを買う
③一杯飲んで帰ろうと誘われる
④感謝の気持ちから義理で飲みに行く
⑤案内役の指定する店に入る(カラオケバー)
⑥案内役と接客の女性と共に飲む
⑦案内役と接客の女性が部屋から出ていきしばらく待たされる
⑧回収役と脅し役が入ってくる
⑨監禁と脅迫が始まる
⑩言い掛かりをつけ証拠を捏造される
⑪暴力と罵声で脅しをかけられる
⑫高額なお金をクレジットカードで払わされる
⑬恐怖による疑心暗鬼で中国警察に相談できない
⑭翌日早朝の帰国便を予約していたため、また食中毒による体調不良のためそのまま帰国
⑮帰国後に探偵事務所と連絡がとれるが中国国内にいないとお金の回収はできない
⑯そのまま泣き寝入り
まとめるとこんな感じですね…。
16個のイベントが起きていますね。
ではそのそれぞれのイベント時に、どう判断して、どう行動するべきだったのか、まとめていきます。
事件に巻き込まれない為に必要だった行動【対策編】
被害を避ける為に
本来とるべきベストな対応をまとめます。何度もこの被害から逃れるチャンスがありましたが、判断と実行ができませんでした。
①観光客と名乗る日本語が話せる中国人(案内役)と知り合う
この時点で警戒が必要ですね。
現地で色々な人と知り合うのは良いことですし、旅は様々な人に会えるからこそ楽しいものです。
しかし、中国だけでなくどこの国でも「日本語を話す現地人」は絶対に警戒してください。
もちろん中にはいい人もいますが、向こうから寄ってくる場合は大体トラブルになります。
インドでも日本語を話すインド人に騙される人が多いようで、実際に命を落とす事例もあります。
「人を見極める力」
旅人にはこれがとても重要なんです。
④感謝の気持ちから義理で飲みに行く
この時点も警戒が必要です。
いい人であれば、現地で飲むのも楽しいでしょうが、こちらが店を指定できない場合。
また、封をされた飲物でない場合(睡眠薬が混ぜられている等)。
色々と警戒が必要ですね。
また、僕の場合は情に流されてしまいましたが、流されやすい人や情に熱い人、義理がたい人は犯罪に巻き込まれやすいので、より警戒が必要です。
⑤案内役の指定する店に入る⑥案内役と接客の女性と共に飲む
これが今回の重要なターニングポイントです。
僕は普通の居酒屋に行くつもりでしたが、実際に入ったのはカラオケバーです。
その時点で違和感を感じていたので、逃げられるはずでした。
また、そこで店に入ってしまったとしても、接客に女性が入ってきた時点で逃げるべきでした。
⑦案内役と接客の女性が部屋から出ていきしばらく待たされる
この時点でも逃げることができます。
カラオケの個室にいたので、せめて人が多い店の入口で会計を待つことができれば被害は発生しませんでした。
⑧回収役と脅し役が入ってくる
この時点でもう負けです。
どんなに正統な理由があっても、この瞬間から正義と言うものはなくなります。
僕は様々な方法で抵抗してしまいましたが、素直に従うのがとても重要です。
以前も書きましたがこれが上海ではなく、南米だったら本当に殺されます。
被害を受けた後お金を回収する為に
続いては犯罪に巻き込まれた後の行動です。
⑬恐怖による疑心暗鬼で中国警察に相談できない⑭翌日早朝の帰国便を予約していたため、また食中毒による体調不良のためそのまま帰国
この時点で警察に相談するべきでした。
しかし、翌日の午前中に帰国予定なのが厳しい条件でした。
すでに犯罪が起きた後ですが、体調や日程によっては挽回することができます。
⑮帰国後に探偵事務所と連絡がとれるが中国国内にいないとお金の回収はできない
上海は特にぼったくりバーの犯罪が多いので、探偵も動いてくれています。
日程に余裕があれば、残りの観光をキャンセルしてでも、協力してもらった方がいいと思います。
⑩言い掛かりをつけ証拠を捏造される⑫高額なお金をクレジットカードで払わされる
これにより、とても厄介なことになります。
僕の場合はここで事件が終わっていますが、⑩と⑫の内容次第では二次被害がとても大きくなるようです。
ちなみに帰国前に探偵に相談した場合のお金の回収率は
被害者同行で97%
非同行で43%
のようです。
非同行でも回収出来る場合があるようですね。
またすべてがヤクザとの交渉の為、状況によっては回収不可であり、回収後はヤクザの尾行の可能性があるので、遠回り、時間つぶし等、警戒のために時間がかかるとのことでした。
類似案件の詳細
上海にある日本語対応の探偵に相談しましたが、その時に聞いた情報やその探偵のホームページにある類似案件を紹介します。
ケース1【高額請求と暴力のみ】
以下の内容が平均的な請求額らしいので、探偵の言う通り僕はまだ軽い被害だったようです。
初期請求額が5~10万元(約85~170万円)になる。
抵抗すると殺されはしないが首を絞められる。
実際は値引きされて2~6万元(約34~102万円)を決済することになるようです。
具体的には14,500元(約25万円)、20,000元(約34万円)、48,000元(約82万円)という数字が掲載されていました。
ケース2【二次被害が発生する】
実際にあった最悪のパターンが以下の内容です。
…。
・被害のあと日本に帰国してから二次被害が発生する。
・自宅に闇金業者からDMが届くようになる。
・会社に不審な電話くるようになる。
・会社に日本人のチンピラがやってくる。
・被害時のサインをコピーされ新たな証拠を捏造される。
・借用書と未払い伝票のコピー写真を会社内でばらまく。
・弁護士事務所より弁護士書簡が届く。
・筆跡鑑定で本人と断定されてしまうため法的にこちらが不利になる。
・中国で起こった内容を話しても証拠不十分で認めてもらえない。
・子供の名前を出され養育費が大変だろうから半額でよいと脅される。
・結果的に100万円近く支払う。
…。
恐ろしいですね…。
この人は正式に弁護士も雇って戦おうとしたらしいのですが、向こうが正式な証拠を持っている為、争っても勝てないと言われてしまったようです。
すべては証拠なんです。
僕の時と同じですね。
捏造された証拠です。
まさか日本でも捏造された証拠があると負けてしまうんですね…。
恐ろしい…。
何の為の法律なんでしょうね?
法律が犯罪者の味方をしてしまうとは…。
と言うことで、万が一上海にてぼったくりバーの被害にあった際は、以下の内容には要注意とのことでした。
・金額が記載されていない伝票にサインをさせられる
・免許証やパスポートのコピーを取られる
・全裸にさせられ写真を撮られる
…。
いやいや、すべて犯罪だけど最後の内容なんか、もう完全に脅迫用じゃないですか…。
恐ろしい世界ですね…。
とにかくお金よりもこの「個人情報を取られる」ことが最もまずいパターンのようです。
皆さんも上海を訪れる時には、ここまでの犯罪があるということを認識したうえで、安全な行動と判断をとってください。
最も重要なこと
僕が伝えたいこと
ここまで、上海でのぼったくりバー被害についてまとめ、巻き込まれない為の対策や犯罪後の二次被害を避ける方法も紹介しました。
最後に僕が皆さんにどうしても伝えたい内容を紹介します。
…。
いいですか?
旅人にとって
そして人生にとって
最も重要なのは
命
です。
細かく言うならば
命と健康な体
です。
そこは忘れないでください。
お金や情報を守れても、命を落としたり、健康を害されては意味がありません。
爪を剥がされる、失明させられる、指を切断される、内臓を売り飛ばされる…。
全部あってはなりません。
健康な状態で旅から帰ってきてください。
犯罪に巻き込まれたら、まずは素直に犯人の言うことに従いましょう。
その場を乗り切ってから次を考えましょう。
危険自慢はいらない
そして自ら危険な場所には近づかないようにしましょう。
特に20代前後の若い旅人に多いですが、危険を顧みないことにより、武勇伝をつくりたがる人がいます。
僕も旅人なので、気持ちはわかります。
誰も成し得ないことを達成したい気持ちもわかります。
…。
でも、
せっかく作ったその武勇伝。
…。
死んでしまったら、どうやって伝えるんですかね??
…。
命を最優先して楽しく旅をする。
そう命です。
バックパックに入れる物ではないですが、これが最も重要な旅の持ち物です。
…。
旅と死
僕はグアテマラ滞在中に先輩旅人からこのことを学びました。
また、その時期にコロンビアで日本人の旅人が殺されてしまいました。
その宿にいた日本人の1人はその殺されてしまった人と先週まで一緒に旅をしていたとのことでした。
ブラジルのリオデジャネイロにいる時には、僕が観光している時間に、近くの危険な場所でフランス人とイタリア人の旅行者が殺されてしまいました。
インドにいる時には暴動が起きてしまい、町からの移動手段がなくなり、多くの市民が殺されてしまいました。
…。
旅に出ると死をより身近に感じるようになります。
ただ、どんな犯罪があるのか、どこの場所が危険なのか、そういった情報さえ持っていれば、普通に旅ができます。
実際に多くの旅行者は無傷で帰国しています。
皆さんには治安に関する情報を得るということを怠らずに、旅に出てほしいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は実際に僕が体験した、上海での恐喝事件を参考に治安情報をまとめました。
なんども言いますがどんな時でも命が最優先です。
そこを忘れず、
そして情報収集を怠らず、
楽しい旅をしましょう!
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