天空の地獄へ死の長時間フライト
今回はクック諸島から
ブルネイまでの
地獄の長時間フライトについて
書きたいと思います。
久しぶりに
ただの日記です。
30,000フィート以上の
天空で繰り広げられる
汚いお話です…。
食事中の方は
食べ終えてから読んでください。
そして
先に大事なことを
言っておきます。
余裕のあるフライトスケジュールを組み
万全の体調で飛行機に乗りましょう。
フライト予定
当時は18時間半という
無謀なフライトスケジュールを組んでいました。
ラロトンガ~オークランド(4時間)
(クック諸島~ニュージーランド)
別便に乗り換えて
オークランド~ゴールドコースト(3時間半)
(ニュージーランド~オーストラリア)
給油をした後に
同じ機体で
ゴールドコースト~クアラルンプール(8時間半)
(オーストラリア~マレーシア)
その後
別便に乗り換えて
クアラルンプール~バンダルスリブガワン(2時間半)
(マレーシア~ブルネイ)
地獄の長時間フライトの始まり
LCCの機内食
クック諸島を飛び立って8時間。
ゴールドコーストで給油休憩です。
しかし、
まだまだフライトは続きます。
機内からいったん降りて
給油をした同じ機体に戻る
という
不思議なシステムを経て
ここゴールドコーストから
クアラルンプールを目指します。
夜中の8時間半のフライトだった為
睡眠をとるために
わざわざ追加料金を払って
非常口横の座席(足が延ばせるところ)
を確保していました。
3列-4列-3列の
3列の通路側の席に戻ってきた僕は
少しピリ辛な
LCCならではの
チープな機内食を
早々に胃袋に詰め込んで
寝る準備に入ります。
激闘の始まり
するとちょうど
機内の照明も落とされて
皆おやすみモードに入りました。
薄暗い機内の前方を
ぼんやりと眺めていると
各々の座席に
設置してある液晶が
それぞれの色を発しており
美しい空間をつくっていることに
気が付きます。
窓の外からは
エンジン音と振動が
伝わってきて
より心地よい
機内になっていました。
そんな中、
僕も眠りに落ちました…。
…。
…。
…。
が
今までの穏やかな時間が
嘘のように
急激にトイレに行きたくなります。
途端に
すべての液晶がまぶしく点滅し
エンジン音も
直接脳みそまで
到達するように感じ、
手のひらには
大量の汗がにじみ出てきます。
幸い非常口横の席なので
必然時に
トイレも目の前にありました。
そして
ここからが壮絶でした。
…。
…。
…。
出ます
下からも
上からも
たくさん
出ます!
マーライオンもびっくり
するくらい
出ます!
少し機体が揺れようが
お構いなしに
出ます!
それだけならば
普通の食中毒でしょう。
しかし、
席に戻ってくると
1分も経たないうちに
またトイレに駆け込みます。
それが
2,3回ではなく
10回以上
繰り返されます…。
周りの乗客は眠っており
僕の奇行に気がつく人はいません。
あまりにも辛いため
座席ではなく
床に直接座る始末…。
助けを呼ぼうと考えましたが、
機内は睡眠モードに入っている為
客室乗務員は奥に引っ込んでいます。
そしてなによりも
客室乗務員に話したところで
薬をもらうくらいしか
対応してくれないでしょう。
どこかに空席があれば
そこに移動させてもらえるかも
と考えましたが、
その必要もなさそうです。
今となっては
トイレが僕の座席ですから…。
それくらい自分の座席に戻る時間は
ありませんでした。
…。
ということで
自力でなんとかしようと
ひたすらトイレに通います。
せっかく気持ちよく睡眠をとるために
足元の広い席を選んだのに
席に座ることができない状態です…。
…。
紙がない…
そしてあまりにもトイレに行きすぎて
ついに
トイレットペーパーがなくなりました。
予備も使い切ってしまいました。
しかしこの通路には向かい側にも
トイレがあります。
1つトイレが使えないぐらい
問題ないでしょう。
しかし、
その後もしばらく
トイレ通いを続けるうちに
そちらのペーパーも使い切ります…。
それでも、
僕の腸は
まったくペースを緩めずに
便意を伝えてきます。
同時に胃からも
ゴゴゴゴゴと
この機体に付いている
ロールスロイス製のエンジンのような
音が鳴り響きます。
仕方がなく
真ん中の4列シートを挟んだ
反対側の通路のトイレまで
向かうことにしました。
…。
戦いはいよいよ終盤へ
腹痛と戦うこと
1~2時間でしょうか
ついに
そちらのトイレの紙も使い果たしました。
僕の周囲にあるトイレ
4つのうち
3つの紙をすべて使い果たしてしまいました…。
まだ1つトイレは残されているし
最悪手をふくティッシュは
余っていたので
それで凌ごうと考えていました。
…。
…。
…。
トイレと座席の往復が
板に付いてきたころ
やっと落ち着きを
取り戻してきました。
ゴールドコーストを飛び立って
4時間後のことです。
腹痛の原因は海外の水
さて、
冷静になり何が原因か考え始めます。
仮に機内食で食中毒にかかるならば
乗客全員に症状がでるはず…
しかし、僕1人が惨めにも
トイレと座席を往復しています。
つまりその前に食べたもの…。
そう、
クック諸島滞在時に
Airbnbでお世話になった家で出された
夕飯でしょう…。
その夕食には
現地の水で洗い
水滴がついたままのサラダ
がありました。
おそらくそれでしょう…。
それを食べてから
10時間程、
経過していましたが
症状がでるまで
タイムラグがあるんですね…。
ネットで調べてみたところ
発症までの時間は以下の通りでした。
■感染型の食中毒
(10~72時間後)
■毒素型の食中毒
(5~24時間後)
■ノロウィルスの場合
(1~2日後)
のようです。
そして食中毒の治し方を
この後に訪れるブルネイの宿で
ドイツ人から教わりました。
そのうち記事にしようと思います。
…。
…。
…。
さて、
なんとかクアラルンプールに着き
1時間後には乗り継いで
ブルネイに向かわねばなりません。
おそらく普通の人であれば
ブルネイをあきらめて
空港に泊まるでしょう。
ブルネイまで行けたところで
ろくに観光もできない状態です。
しかし僕はどうしても
未知の国ブルネイに惹かれてしまい、
乗り継ぎ便に乗ってしまうのでした…。
…。
…。
…。
そこから1時間の地獄フライトは
皆さんのご想像にお任せします。
僕はとりあえず、
生きた状態で
ブルネイの首都
バンダルスリブガワンに
到着しました。
まとめ
さて、久しぶりに長々と
つまらぬ日記を書いてしまいました…。
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ということで次回は
ブルネイの首都
バンダルスリブガワンを
観光した時の情報です。
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