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上海で恐喝と詐欺の被害い【治安情報⑤】

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上海のぼったくりばーの恐怖【その後の対応編】

皆さんこんにちは、世界一周トラベラーのGreenです。
今回も引き続き上海にてぼったくりバーの被害にあった時の情報です。
被害にあった後にとった行動についてまとめていきます。

前回の記事はこちら

家に帰るまでが恐喝事件

店の裏口から出され、まずは人通りの多い南京東路にでます。
前回の記事の通り、最低最悪な感情の処理にたくさん時間を使い、とにかく宿に戻ります。

南京東路は観光地であり繁華街なので、警察がたくさんいます。
本来ならばここで警察に事情を説明し、店からお金を取り返す行動をとらなければならないでしょう。

しかし、完全に疑心暗鬼状態の僕には全員敵に見えてしまいます。
警察も裏で繋がっているのではないか?
観光客に見える人も、私服でうろつくマフィアではないのか?

もちろんそんなわけないのですが、もう恐怖でしかありません。

また、後ろを付けられて、別な犯罪に巻き込まれるのではないか?
僕がいいカモなのを電話で伝えられて、詐欺集団があちこちから誘ってくるのではないか?
精神的に弱っている今だからこそ、宗教の勧誘もくるか?

また停まっているいる車や建物に引きずり込まれないよう、なるべく他の人一緒に歩く。
など、とにかくいらない不安材料を考えながら、足早に宿を目指します。

記録をとる

宿までは警戒をしながら無事に到着することができました。

旅の間は必ず日記を付けていたので、この日も宿に到着し、ドミトリーの自分のベッドに入ると同時にこの事件の詳細を書き始めます。

店や部屋の間取りどこに誰が立っていたのかなど、わかる範囲の詳細を記憶があいまいになる前に書き記していきます。

あまりの恐怖悔しさ惨めさで声を押し殺して泣きながら書いていた記憶があります。
ドミトリーの他の客からは頭のおかしい日本人に見えたことでしょう…。

ネットで情報を得る

詳細をまとめた後は類似案件がないかネットで調べます。

しかしここは中国なので、GoogleFacebook使えません
今ならばVPNを使って中国からでも日本にいる時のようにネットが使えますが、2014年当時はVPNの存在も知らない駆け出しの旅人でした。

唯一YahooJapanの検索が使えたので、それで日本のサイトを検索していきます。

類似案件

調べてみると、どうやら同じような被害が多発しているようでした。
人によっては100万円単位で、またクレジットカード3枚に渡ってお金をとられた人もいるようです。

また2021年現在でも同じように被害にあった人のブログを見ることができます。

他の人のブログでもチェホンマンのような男に脅されたとあるので、おそらく僕の時と同一人物ではないかと思います。
皆さん上海のチェホンマン似の男には気を付けましょう…。

探偵サイト

色々と情報を集めているうちに、ある1つのサイトに行きつきます。
どうやら同じような事件を取り扱ってくれている探偵事務所のようです。

探偵なんでドラマやアニメでしか聞いたことありませんでしたが、こういう時に出番がくるんですね。
もちろん電話はかけられないので、メールでこの被害を詳細に伝えお金をとり返す方法がないか聞いてみました。

しかし、この時点で夜中の0時は回っているのでもちろん返事もありません。

このあともどうすればお金を取り返せるか。
逆にこの後どのような二次被害が出る可能性があるのか。
そのあたりを調べていきます。

インターネットの情報だと多くの人がお金をとり返せず、泣き寝入りすることになるようでした。
それも店の場所を忘れたなど、被害者本人から得られる情報があいまいなことが多いということが理由のようです。

僕も情報集めとして、出来ることならば店の写真を撮るべきでしたが、あまりの恐怖にスマホをポケットから出すことすらできませんでした。

スマホを持ているとバレるだけでスマホも取り上げられてしまうのではないか…。
それほど恐怖疑心暗鬼になっていました。

勇気を出して小さな反撃

夜通し情報を探していましたが、恐怖心が完全に取り除けず、一睡もすることができませんでした。
そのまま朝になり意を決して店の写真だけでも撮りに行こうと行動します。

朝の5時、宿を出ると外は明るくなっています。
6月の中旬、上海にも夏が近づいているのを感じます。

流石に早朝なので街中にはほとんど人がいません。
たまに電動スクーターのおじちゃんやおばちゃんが通るくらいです。
静まり返った上海市内を歩き南京東路を目指します。

途中途中で尾行されていないか
停まっている車から誰か見ていないか
慎重すぎるくらい警戒しながら店のある通りに着きました。

さぁ、いざ写真を撮ろうと店に向かいます…。

…。

しかし、恐怖心というものの力に驚きます。

…。

なんと
あまりにも怖くて

店の正面に回れないのです!

店から見られていないか
店のある建物の2階やそれより上から見られていないか
路駐している車から見られていないか

スナイパーに狙われている気分です。

しかもよりによって早朝なので、道行く人は僕しかいないんです。
格好の餌食ですね。

さて、本当に恐怖心で足が動かず、店の前を通過することすらできない状態です。

しかし、このまま引き返したら、ただでさえ負けているのに、さらに負けることになる。
そんな考え方になってきます。

店の写真を撮ろうが撮らなかろうが、今後の展開にあまり関係はないかもしれません。
ただ、僕の中で変なこだわり変な負けず嫌いが働きます。

何としても写真を撮りたい
「攻めの気持ちの僕」

店の前を通ることができない
「恐怖心にかられた僕」

が必死に戦います。
輝かしい大都会上海の早朝、精神的に最弱な日本人が心の中で葛藤します。

ハンターハンターと言う漫画で、敵のオーラに恐怖し体が動かなくなるシーンがあります。
姿は見えないのにオーラがすごすぎてこれ以上近づけない。
まさにそんな状態でした。

…。

そして僕と僕が戦い…。

折衷案として、少し離れた場所から撮影する。と言う結果になりました。

店の正面は怖いので、せめて斜め前ぐらいまで近づき、一瞬で撮影して南京東路に戻ります。

オレンジ色の看板にBEER COFFEEと描かれていますね。
ちなみに世界一周中(2017年)に再び上海を訪れた時にこの現場に来てみましたが、この建物はすでに取り壊されて、綺麗なビルが建っていました。

大きな負けを背負い帰国へ

撮影後は足早に宿に戻ります。

またしても、尾行されていないか警戒していましたが、それよりも本当に早く帰らないと帰国便に間に合いません
せめて帰国が午後ならばよかったでしょうが、午前便なので警察にも探偵にも連絡がとれず、帰国することにしました。

空港に到着し、チェックインも手荷物検査も終え、出国エリア入りました。

やっとです。
ここでやっと心から安心することができました。

安心した途端お腹もすいてきます。
もちろん腹痛は常に付きまとっているので、しょうがなくスープだけ食べました。

あたたかいですね。

空港のただの市販のスープです。
胃袋だけでなく心から温まることができました。
何かを食べられると言う幸せを噛みしめつつ帰国便に搭乗します。

飛行機では常に窓側の席を予約しているので、この日も窓から最後に上海を見ておこうとカメラを準備していました。
席に座りシートベルトを締め、カメラを手にします…。

…。

…。

が、気が付くともう着陸態勢になっていました。

そう

安心感からか、

徹夜だからか、

機内食も食べられず爆睡してしまいました。

帰国後の行動

飛行機から降り、まずは検疫のところで体調不良を伝えました。
…。
が、家に帰って自分で医者に行ってくれと言われます。

検疫って意外とあっさりしているんですね。
自分ではただの食中毒と思っていますが、何かの感染症とかだったらこのまま入国したらまずい気がしますが…。

とにかく入国し一度帰宅してから病院に向かいます。
診断としてはウイルス性のもので胃がやられており、しかも栄養失調にもなっていました。
点滴を打ってもらい、薬ももらって帰宅します。

やっと暖かい風呂に入ることができ、完全に安心モードになりました。

ちなみにこの3週間の旅で体重が6kgも減っており、改めて体調管理の重要性を感じました。
旅の間は色々と消耗することが多いので、無理やりにでも食べる必要がありますね。

これも世界一周の旅に繋がる、貴重な経験でした。

探偵からの返信

結局その日のうちに探偵からの返信はなく、翌日になって確認します。

探偵とのメールのやり取りをまとめるとこんな感じです。

・すでに帰国済みなのかの確認
・帰国済みならばお金の回収はほぼ不可能とのこと
店の詳細や写真を送信する
・最近その店では被害なかったのにまた復活したんですねとのこと
23万円で済んでよかったですねとのこと
・二次被害を防ぐ為にクレジットカードを停止することを勧められる

帰国していなければ半々の確率でお金を回収できたようです。

しかし、帰国便のチケットを捨てて新たに航空券を予約するのもお金がかかるし、何よりも病院に行かねければならない体調だったこと。
それが今回の大きなポイントですね。

また、クレジットカードはこのやり取りの後電話で止めました。

よく考えたら帰国した瞬間電話しないとまずいですね。
カードで支払いをしてから24時間以上経っていたので、その間に他の支払いに利用されていてもおかしくありません。

ちなみにこの時の電話で中国での23万円の支払いがあり、本人が払ったものか聞かれました。

もちろん一連の話をすべてしたのですが、サインをしてしまっている以上カード会社ではこの支払を止められないとのこと。
中国の警察に話を通さない限りはこの金額はそのまま請求することになるとのことでした。

探偵からも中国の警察に被害届をだすならば、もう一度中国に来てほしいと言われていました。

…。

ようするにあきらめるしかないということですね。
泣き寝入りしかありません。

…。

こうして20代中頃の僕は23万円という大金を脅し取られてしましました。

Be positive

この事件により、駆け出しバックパッカーの僕は厳しい現実を知ることができました。

しかし、こんな経験があっても、旅をしたいという気持ちは変わらず、むしろ旅に出たい気持ちがより強くなりました。

こんなにネガティブトラウマになる出来事があっても、

心からやりたいと思うこと

というものは

簡単に負けないんですね。

面白い発見です。

自分で言うことではないですが、そんなポジティブなところが、僕の長所なんでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回の上海恐喝事件はこれで一通りおしまいです。

僕が経験した情報は以上ですが、

どうすればこの事件を避けられたのか?
どうすればこの事件の後からお金を回収できたのか?
五体満足で帰ってこれただけよしとするのか?

次の記事でこの辺を総括します。
特に僕よりもひどい目に合っている人がいるようなので、その他の事例もまとめたいと思います。

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