ウラジオストクの観光名所
前回の記事にて観光スポットにもなっている建築を紹介しました。今回からは建築だけではなく、ウラジオストクの観光名所を紹介していきます。極東の小さな町ですが、ウラジオストクには見どころがたくさんあります。まずは戦争にまつわる博物館から紹介しましょう。
潜水艦C-56博物館
まずは潜水艦C-56博物館です。これは昔使われていた潜水艦の内部を利用した博物館です。ちなみに読み方はシー56ではなくエス56です。(ロシアのキリル文字ではCをエスと読みます)
入場料:100ルーブル(約200円)
内部と展示品
潜水艦博物館は前から乗り込み、後ろから出る一方通行になっています。早速内部に入ってみましょう。
まず前半部分は展示室になっていて、写真のようにたくさんの展示があります。ポスターや小道具、当時のカメラに銃、そして潜水艦の図面も展示されています。歴史好きだけでなく建築や機械工学が好きな人にもたまらない展示となっています。
潜水艦部分
続いて潜水艦の後半部分に進みます。潜水艦なので、隣の部屋に移動するには丸いハッチの部分を通ることになります。一応ステップが付いていますが、体をかがめないとくぐれないので、動きやすい格好で訪れたほうが良いかもしれません。
機械室
最初の部屋は機械室です。なにやらたくさんのメーターやバルブが付いています。技術が集約されている感じが目で見えて、ロマンがありかっこいいですよね。メカ好きの為の空間と言ってよいでしょう。
潜水艦の外部を見る為の双眼鏡や舵のようなものも設置されています。
居住室
4人掛け程度のテーブルしかありませんが、リビングのような部屋もありました。僕が訪れたときはこのリビング空間で観光客が溜まっていたので写真は撮れませんでした…。
寝室
最後の部屋には簡易的なベッドが吊り下げられています。とても細く小さいですが、巨大なロシア人がこれでしっかりと睡眠をとれたのでしょうか…。ちなみに僕がスペイン巡礼の旅をしているときにはこれに近いレベルのベッドしかない宿がありましたが意外とぐっすり眠れました。そしてこのベッドのそばにある緑色のものが魚雷です。爆弾の近くで寝るなんて恐ろしすぎますね…。
魚雷発射設備
寝室の奥には魚雷を発射する装置が4つあります。ここに先ほどの魚雷を設置して発射するようです。この潜水艦があくまでも兵器であるということを改めて実感させられます。
潜水艦C-56博物館の周囲
以上がこの博物館の概要です。ちなみに博物館は港のすぐ近くに設置されているので、軍艦が停泊している様子を見ることができます。この時はフィリピン国旗を掲げた軍艦が停泊していました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。第二次世界大戦も冷戦も過去のものとなりましたが、今回の博物館のようにここロシアには戦争の記憶がたくさん残っています。同じようにセルビアの空爆ビルやポーランドのアウシュビッツでも悲しい歴史の跡を見てきました。世界中を旅していると、美しい風景や建築だけでなく、戦争という人間の愚かな部分もたくさん見ることになります。同じ過ちを繰り返さないよう、これらの記憶を次の世代に残していきたいものです。
コメント