カミーノ・デ・サンティアゴ ~準備編~

スペイン巡礼の旅

カミーノの準備のポイントと裏技

カミーノ・デ・サンティアゴの巡礼

800kmの徒歩の旅を終えたので、

役に立ちそうな情報をまとめておきます。

概要編は下の記事に書いています。

2022.1.10 Youtube動画の追記

カミーノ・デ・サンティアゴの事例(僕の場合)

概要

■ 期間
2017年3月29日~5月2日

■ 経路
フランス人の道

■ 出発地
サン・ジャン・ピエ・ド・ポー

■ 所要日数
35日

■ 荷物の総重量(持ち歩く水も含む)
16kg

最も重要なこと【持ち物を軽くする】

とにかく荷物を軽くすることを優先しましょう。

目標は体重の1/10です。

僕の場合は体重の1/5にしかできず相当苦労しました。

荷物の重いと致命的です。

1日に20~30km(平均7時間)歩くので、

500gでも100gでも軽量化することが重要です。

荷物が重い場合何が起きるのか

肩が痛くなる

あまりの激痛に歩くことができません。

歩き始めの初日は2時間毎に

休憩が必要なレベルです。

しかしそのうち1時間

しまいには30分

最後は5分

と背負っていられる時間が減ります。

肩の重みを軽減する裏技

バックパックの重みを軽減する方法を紹介します。

それは肩ではなく腰で背負うことです。

ショルダーストラップを最大限まで緩め

ヒップベルトをきつく締めます。

これにより肩とバックパックの間に空間ができ、

荷重を腰から下に負担させられるのです。

【注意】
腰、足の外側にかなり負担がかかるため、
慣れるまでは筋肉痛に悩まされますが、
肩はとても楽になります。

靴下を2重にする裏技

バックパックの背負い方次第で

負担がかかる足の部位も変わります。

つま先やかかと、指の外側や内側、

背負い方ひとつで全然違うのです。

そしてどの背負い方でも

必ず足に豆ができますが、

それを少しでも軽減するために

靴下を2重にする

ことをおすすめします。

こうすることで靴と足の擦れがやわらぎ

足のまめ対策に効果抜群でした。

巡礼に必要な持ち物

■:必須
□:人による

■ バックパック
僕の場合は世界一周中だったので大型のバックパック(65L)

■ 寝袋
絶対必要ではないが持っていない人はいない
アルベルゲには掛け布団も毛布もないことが多い

■ 靴
登山靴の人が多いがランニングシューズも可能
800km歩くことによる劣化具合は下記参照

■ 靴下×2(毎日洗う)

■ 2重履用靴下×1(洗わない)

■ 下着×2(毎日洗う)

■ Tシャツ×2(毎日洗う)

■ 薄い上着×1

■ ダウンコート×1(内側が取り外せるもの)
春なのに山の上では雪に見舞われた

■ チノパン×1(洗わない)

■ パジャマ用ズボン×2(たまに洗う)

■ バスタオル

■ 体を洗うタオル

■ 石鹸

■ シャンプー

■ 洗顔

■ 洋服洗剤
ペットボトルに粉末タイプを入れる

■ ビーチサンダル

□ S字フック
シャワー室に服を置くところがない場合がある

■ レインコート
途中で嵐に巻き込まれた

□ 折りたたみ傘
雨だけでなく風をよけるために晴れていても使っていた

■ 手袋

■ ネックウォーマー

■ 救急セット
絆創膏と消毒液は必須

□ ホタテの貝殻
巡礼者はバックパックに付けている人が多い

□ ガイドブック
次の村にアルベルゲやスーパーがあるか調べられる
スマホのアプリを使う人も多かった

■ クレデンシャル

■ パスポート

■ 財布
現金はクレジットカードでATMから降ろす

□ スマホ

□ パソコン

□ 一眼レフカメラ

□ 音楽プレーヤー

□ 充電器一式

□ 変換プラグ

カミーノ800kmをランニングシューズで歩くとどうなるか?

ミズノのランニングシューズ(軽すぎずソールが厚いもの)

をフランスで購入し、

1度練習で10km程アスファルトを歩いた後

35日間、800kmの間

常に履き続けました。

ビフォー

アフター

石が転がっている道が多いため、

ソールの軽い素材の部分がボロボロになります。

巡礼者の8割は登山靴でしたが、

足が軽くなることを考えると、

ランニングシューズも悪くないと思います。

登山靴でもランニングシューズでも

足の豆はできてしまうので…。

クレデンシャルを手に入れる

さて、持ち物がそろい

出発の町に着いたら

クレデンシャルを手に入れましょう。

クレデンシャルとは

ハンコを集める為の冊子とでもいいましょうか、

巡礼中に訪れる

アルベルゲやカフェ、教会のハンコを収める物です。

そしてなによりも自分が巡礼者である証です。

毎日ハンコを押すことで

自分が歩いて旅をしている証明にもなります。

クレデンシャルが絶対に必要な2つの理由

1つ目

まずクレデンシャルがないと

アルベルゲに泊まれません。

アルベルゲについては次の項を参照。

2つ目

巡礼証明書を受け取る為に

巡礼の証明としてハンコが必要。

クレデンシャルはどこで手に入れるのか

巡礼事務所や大きなアルベルゲで取り扱っています。

サンジャン・ピエ・ド・ポー

を出発するのであれば、

巡礼事務所を訪れましょう。

アルベルゲに泊まる

アルベルゲとは

アルベルゲとは巡礼者専用の

宿泊施設です。

基本的にはドミトリーで

シャワートイレが共用です。

ほとんど

バッパーと呼ばれる

安宿と変わりません。

したがって旅人にはなんの抵抗もないでしょう。

しかし、

初めてドミトリーに泊まる人には

少しストレスかもしれません…。

他人のいびき

汗臭いにおい

あまりきれいではないベッド

…。

しかしこれも旅の醍醐味でしょう。

ちなみに土足厳禁なアルベルゲがほとんどなので

サンダルやスリッパが必須です。

アルベルゲの選び方

アルベルゲにも良し悪しがあります。

ミサに参加できる

教会に併設されているところ。

ホテルのように綺麗な設備のところ。

シャワーがまともにでない最悪なところ。

僕が必ず確認していたのは

WiFiキッチンです。

WiFiは言うまでもなく

パソコンを持ち歩いていたので必須でした。
(リアルタイムでブログを更新していました)

しかし電化製品を持ち歩く巡礼は

邪道だと思う人もいると思うので

そこまで重要ではないかもしれません。

キッチンは下にも記載しますが、

自炊をするために必要でした。

安く旅をする裏技

アルベルゲは

5~12ユーロが多いです。

たまに寄付制のアルベルゲもあります。

寄付によって成り立っているので

ある程度のお金は入れましょう。

また、どこの村でも

巡礼者用のメニューを用意したレストランがあります。

8~12ユーロで食べられますが、

毎日レストランで食べていては

お金がなくなってしまいます。

そこで重要なのが自炊です。

パスタやポトフなら

それほど時間もかけず誰でもつくれるでしょう。

僕は鍋1つでできるスープをよく作っていました。

野菜も肉も何もかも切って入れて煮込むだけ。

誰でも作れて栄養も取れます。

コスパ料理を下の記事にまとめました

まとめ

以上、僕が感じた巡礼に必要な情報です。

35日間の写真をスライドショーにしてYoutubeにあげたので、よかったら見てください。

カミーノには人それぞれのスタイルがあります。

手段も、

徒歩、自転車、馬

目的も、

宗教的な観点の人

スポーツとしてとらえる人

自然が好きな人

徒歩の旅としてとらえる人

1日の移動距離も、

10kmしか歩かない人もいれば

40km歩く人

この記事に辿り着いた方々も

是非自分のスタイルで

カミーノ・デ・サンティアゴを楽しんでください。

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