フランスだけじゃないUAEのルーブル美術館

今回は世界的建築家ジャン・ヌーヴェル が設計したアブダビにあるルーブル美術館を紹介します。 素晴らしい建築なので、建築にフォーカスして書いていこうと思います 。
観光した時の内容はこちら
ジャン・ヌーヴェル


まずは設計者についてです。ジャン・ヌーヴェルはフランス人の建築家で、建築界のノーベル賞と言われている、プリツカー賞を受賞したこともある大変有名な建築家です。
ルーブルアブダビの構成
メディナをイメージ


この美術館は基本的に地下に展示室があります。地上には箱型のボリュームをランダムに配置することにより、アラブの国にある迷路のような市街地メディナをイメージしているそうです。また美術館の周囲は海水で満たされており、まさに海に浮かぶ美術館となっています。
巨大な屋根


その美術館全体を覆うよに直径約180mの幾何学模様の屋根がかかっています。繊細さとダイナミックさを併せ持つ屋根ですね。
木漏れ日のような採光


幾何学模様の屋根は何層にも重なっているので光が屈折し、地面に落ちる時には木漏れ日のような柔らかい光になっています。
ジャン・ヌーヴェルと屋根


ジャン・ヌーヴェルの建築は僕が世界一周の旅をしている中でもいくつか訪れました。
ソウルのサムスン美術館リウム
マドリッドのソフィア王妃芸術センター
そして今回のルーブルアブダビ
やはりどれをとっても、彼の建築には巨大な屋根が架かっています。彼は大屋根が大好きですね。大屋根があると光のコントロールができるし、ふところの深い大空間を生みだすので、迫力のある建築になりますね。
実際の空間体験
アプローチ


それではルーブルアブダビを歩いていきましょう。まずは白い格子のトンネルを通りエントランスへアプローチします。


日差しの強さにより白の格子が強調されるためか、どことなく沖縄の花ブロックを思い起こさせます。
外観


海水が引き込まれているエリアに回り込むとエメラルドブルーの水面に浮かぶ美術館を見ることができます。海の上に建築されているので、一度海水を抜き杭を4000本以上も施工するという大工事だったようです。
館内


中に入ると水平垂直が強調された空間が広がります。白と黒が強調され、どことなく昔のスターウォーズのような世界ですね。
壁の納まり


館内では壁面に注目してみましょう。監視カメラや非常口サインなど設備関係が綺麗に納まっており、スッキリとしたシンプルな印象です。
天井採光


展示室では天井から屈折させた自然光を取り込んでいました。やはり自然光を用いる展示室は気持ちのいい空間になっていました。
カフェ


展示エリアが終わるとカフェテリアにでます。ここでは屋内だけでなく屋外のカウチでも休憩できます。強い日差しを避ける為の日除けが設置されており、涼しい海風も抜けていきます。
半屋外空間


最後は地上レベルにある半屋外空間にでます。大屋根で日差しは遮られますが、柔らかい光が落ちてきて明るくなります。また、ここでも海風が抜けとても気持ちのいい空間になっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はルーブルアブダビの建築的魅力に迫ってみました。次回はこの美術館の観光情報をまとめたいと思います。
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