韓国の現代建築

1ヵ国目 韓国

建築家とデザインの街ソウル

世界一周を初めて最初に訪れた国が韓国でした。
そして最後に訪れる国もまた韓国となりました。
首都のソウルを観光してこの旅を締めくくりたいと思います。

※2020/01/04に文章を編集追記しました。

東大門デザインプラザ

まずは韓国でも現代建築巡りをしたいと思います。上海に続いてここソウルにも奇抜なデザインで有名な建築家、ザハ・ハディドの設計した建築があります。

上海のザハ建築はこちらの記事で紹介しています。

宇宙船のようなこの建築は東大門デザインプラザDongadaemun Disign Plaza)略してDDPと呼ばれています。ソウルにデザインの拠点をつくることを目的に建てられました。

僕が訪れたときはファッションショーが行われており、建物周りには多くのモデルと、それを撮影しに来た人で混み合っていました。

DDPではホールやミュージアム、デザインラボなど用途によって棟が分かれています。

デザインラボ棟はだれでも自由に出入りできるので、ショッピングをしたり休憩にも使えます。

また図書館の読書スペースのように机が並べられているエリアがあり、パソコン作業をする為に訪れている人もたくさんいました。

ラウンジのようにソファが置かれているエリアもあり、あまりにも快適なスペースだったので僕もしばらく読書をしていました。

やはりザハがデザインした建築なので外部だけでなく内部もかっこいいです。曲線が多用されており、直線を用いている部分でも、垂直ではなく角度がつけられています。水平なのは床と天井だけですね。

またガラスや扉も垂直ではないので、ひし形の自動ドアを初めて経験しました。

デザイン関係の施設なので、イスや照明、案内板など細部までしっかりとデザインされており、こだわりが現れていました。



サムスン美術館リウム

続いて訪れたのは3棟の建築から構成される美術館リウムです。
ここでは

マリオ・ボッタ
ジャン・ヌーヴェル
レム・コールハース

という3人の有名建築家が設計した建築を一度に見ることができます。建築マニアにはたまらない施設ですので、是非訪れてほしいです。

マリオ・ボッタ

スイス人建築家のマリオ・ボッタの棟がメインの美術館となっています。展示室だけでなく、レセプションやカフェ、ミュージアムショップなどがあります。

エントランスホールの頭上に、円柱状の吹き抜け空間があります。文字通り光井戸として機能している空間になっており、反射した優しい光が落ちてきていました。

アメリカで訪れた彼の建築SFMOMA(サンフランシスコ近代美術館)のエントランスにも同じような空間が作られていました。

SFMOMA(サンフランシスコ近代美術館)はこちらの記事で紹介しています。

ジャン・ヌーヴェル

続いてフランス人建築家のジャン・ヌーヴェルの棟に向かいます。大きなボリュームに小さい小部屋がたくさん挿入されている構成になっており、現代アートが展示されています。

建物内部の空間がとても興味深く、各ボリュームの隙間にある窓から外の景色が入ってきて、不思議な空間になっていました。

マドリッドで訪れた彼の建築ソフィア王妃芸術センターと同様に巨大な屋根が架けられていました。

ソフィア王妃芸術センターはこちらの記事で紹介しています。

レム・コールハース

オランダ人建築家のレム・コールハースの棟は改修中で入場できませんでした…。一番楽しみにしていたのでとても残念です。

内部はブラックコンクリートと言う珍しい素材を使った空間があるようでしたが、入口部分から覗く程度しか見ることができませんでした。

外部はアメリカ編で紹介した彼の設計事務所OMAが手掛けたシアトル公立中央図書館と同様にガラス張りになっています。

シアトル公立中央図書館はこちらの記事で紹介しています。

まとめ

この1年間はほとんど旅人モードでしたが、久しぶりに建築やデザインの世界に触れることができ、頭もリフレッシュされました。この洗礼された気持ちを忘れないように今後の生活もしていきたいものですね。
さて次回は韓国の伝統を感じられる街並を紹介します。

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