リオデジャネイロの現代建築
皆さん、こんにちは!
世界一周トラベラーのGreenです。
今回は久しぶりに現代建築のまとめを書いていきたいと思います。
このブログでは実際に僕が訪れて、僕自身が撮影した写真しか掲載していません。
その為どうしても制限されてしまいますが、ブラジルでは5つぐらい紹介できそうです!
ただしリオデジャネイロでは治安の関係上、気軽に一眼レフカメラを取り出せなかったので、コンデジのしょぼい画質になってしまいますが…。
ということで、個人的に気になったブラジルの現代建築を紹介していきます。
ニテロイ現代美術館
まず最初に紹介するのは1996年に完成した、ニテロイ現代美術館です。
設計はブラジル出身で世界的にも超有名な巨匠、オスカー・ニーマイヤーです。
スロープのアプローチ
特徴は何と言ってもこのラーメンどんぶりの様なフォルム!
そして無駄に長いスロープのアプローチです。
この建築だけでなく、周囲の景色も含めて360度楽しんでからやっと建築内部に入ることができます。
水盤で冷やす
ちなみにこの建築の下は水盤になっています。
リオデジャネイロの灼熱を避け、水盤によって涼しい反射を得られる仕掛けになっています。
内部の採光
内部空間も特徴的で、外周の窓が斜め下を向いています。
そのため直射日光が入ることはなく、すべて地面を反射した光が入ってきます。
展示している作品を傷つけずに明かりを取ることができる、ナイスアイデアですね!
渦を巻く階段
内部に設置された階段は渦を巻いています。
まるで貝の中にいるような不思議な体験ができますよ!
オスカー・ニーマイヤーの建築
オスカー・ニーマイヤーの作品はブラジル中にあります。
おまけとして僕が見たものを少し紹介しておきますね。
ニテロイ市民劇場
ニテロイ市民劇場はニテロイ現代美術館に訪れる為に、リオデジャネイロから対岸へ渡るためのフェリーからも見ることができます。
ニーマイヤーらしい曲線や長いアプローチがあります。
サントスの展望台
サントスのポルシャ島の頂上にある展望台もニーマイヤーの設計です。
ポルトガル人がブラジルに来て500年を記念して造られたものです。
今にも羽ばたいていきそうな曲線のデザインになっていますね!
明日の博物館
続いて紹介するのは2015年に完成した、明日の博物館です。
設計はスペイン人建築家のサンティアゴ・カラトラバです。
リオデジャネイロで一番記憶に残っている建築ですね!
内部の展示もとても興味深いので、展示内容は別記事にまとめようと思います。
全体像
流石は構造力学のスペシャリスト、カラトラバですね。
建築の前後に浮いた構造体を用いてバランスをとり、デザインと構造を一体化させています。
エントランスのキャンチ
エントランスの上部には柱なしで、キャンチしている構造体が迫っています。
その重たくて強そうな造りに圧倒されてしまいます。
細かな構造体
まるで肋骨のようなルーバー状の構造体が光と影を落とします。
正面の半円もどこかエンジンのような雰囲気があり、吸い込まれそうで少し怖いくらいですね!
反対側も美しい
明日の博物館の反対側に回り込むと、美しい造形美を堪能できます。
エントランス側と同様にキャンチしており、その下には水面があります。
その為、水面の反射と真っ青な夏空を背景にした、真っ白な美しい構造体を見ることができます。
カラトラバ好きには本当にたまらない建築ですね!
内部は曲線多様
内部空間は外側のゴツゴツしたイメージとは異なり、柔らかい流線形のデザインになっています。
ちょっとザハ・ハディドを思い起こさせるような、近未来のデザインですね!
外構のベンチもキャンチ
ちなみに明日の博物館目の前の公園には、建築に負けないくらいの片持ちキャンチのベンチが設置してありました。
巨漢のブラジル人が座っても安全な設計なんでしょう。
リオデジャネイロ大聖堂
続いては少し時代を遡って1979年に完成した、リオデジャネイロ大聖堂、またの名をカテドラル・メトロポリターナを紹介します。
設計はエドガー・デ・オリヴェリア・ダ・フォンセカという建築家です。
内部空間
外から見るとアポロのような形をしておりユーモアを感じるデザインですが、内部はとても厳かな雰囲気になっています。
壁という壁がすべて小窓になっており、四方向には美しいステンドグラスが設置されています。
天井に光の十字架
75メートルもある高い天井を見上げてみると、自然光による十字架が浮かび上がります。
なんてかっこいい演出なんでしょう!
小さい窓
やはり壁中に窓があるので、洞窟のようにひんやりしていても、とても明るく感じます。
冷房や照明も不要で、とてもエコな大聖堂ですね。
この建築が1979年だなんて…時代を先取りしてますね!
リオ美術館
さて続いては新築の建築でなく、リノベーションされた建築、リオ美術館を紹介しようと思います。
リオ美術館は2013年にリノベーションされて、先に紹介した明日の博物館のすぐ近くにあります。
設計はベルナルデス+ヤコブセン・アルキテクトゥラ(Bernardes + Jacobsen Arquitetura)です。
伝統建築の隣に新しい建築を造り、大屋根で連結する…。
なんとも強引なやり方ですが、伝統建築を残すという意味ではきっと成功なんでしょう。
屋上の屋根の下で多くの人が記念撮影していました。
Museu da Imagem e do Som
最後に紹介するのはMuseu da Imagem e do Somという未完成の博物館です。
設計はディラー・スコフィディオ+レンフロ(Diller Scofidio + Renfro)で、以前の記事でも紹介したボストン現代美術館を設計した人達ですね。
僕が訪れた2017年は工事途中でしたが、どうやら2024現在も工事中のようです。
何度も工事の中止と再会が繰り返されているようで、博物館はすでに公的資金で7,900万レアル、民間部門からは1億1,800万レアルを投じているようです…。
建築ファンとしては完成が楽しみですが、もしかすると地元の人々はよく思っていないかもですね…。
なーんか我々の国の西の方でも似たような問題が起きているような…。
…。
…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はブラジルの現代建築をまとめてみました!
ほとんどがリオデジャネイロにある建築になってしまったので、またいつかブラジルの他の街の建築を見に行きたいと思います。
まぁ次ブラジルを訪れるのは…老後かもしれないけど…。
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