輝く超かっこいい美術館

16ヵ国目 スペイン

ビルバオグッゲンハイム美術館を見てきた

さて、スペイン巡礼の旅

ログローニョまで来たので1日お休み。

今日は巡礼者から観光客になり、

ビルバオにある

グネグネ

ピカピカ

を見てきました。

巡礼の旅概要はこちら

ビルバオグッゲンハイム美術館の存在

かつて工業都市だったビルバオは

1990年代から衰退の一途をたどっていましたが、

この美術館が完成してから

多くの観光客が訪れ、

観光都市として復活しました。

したがってこの建築は

建築物単体の評価だけではなく、

町おこし成功の鍵となったことでも

評価をされました。

フランク・ゲーリーと言えば

ビルバオグッゲンハイム美術館

と言うほど

彼の代表作になりました。

もちろん僕もこの建築を雑誌で見たときから、

ゲーリーのファンになっていました。

フランク・ゲーリーと脱構築主義

彼のつくる建築は

脱構築主義建築に分類され、

複雑な構造を用い、

見る者を圧倒する

不思議な外観や空間が多いです。

脱構築主義では文字どおり

従来の建築のように

規則正しくつくるのではなく、

強いて言うならば

意図的な不規則

規則正しくつくっています。

今までの建築に対する挑戦的な態度。

社会に対する挑戦的な態度。

そんな意識が僕は気に入っています。

しかし、これに対する批判的な意見は

一般人からも建築界の人間からも

たくさんでています。

それでも、このような建築が

僕らをワクワクさせてくれることには

違いありません。

他にも

ダニエル・リベスキンド

サンティアゴ・カラトラバ

不思議な形態の建築をつくっています。

ちなみに僕は学生の頃に

この考えに感化され

自然に負ける建築をつくると言う

矛盾した内容の建築を研究していました。

若気の至りですね…。

美術館見学

空間構成

この美術館の入場料は

13ユーロです。

まずは建物の外周をみます。

今にも襲ってきそうな

形態をしていますね。

川の対岸から見ると

美術館中心の力を

周囲に発散しているように見えます。

ちなみに

街に対しては

ピカピカな外壁面はあまりありません。

川面に向かって

ピカピカ

グネグネ

しています。

続いて内部を見てみましょう。

…。

メインエントランスの上部には

なにやら看板が出ています。

しかし、看板まで曲げなくても…。

…。

エントランスを抜けると

吹き抜け空間にでます。

上を見上げると、

もう何がなんだかわからないほど

グニャグニャしています。

とりあえずエントランス脇にある展示空間へ。

展示物を見学します。

この大きな展示空間にくると、

こんなグネグネ建築でも

しっかりと梁が通っているのがわかります。

上の写真は魚眼レンズでも

画像加工もされていません。

普通に歪んでいるんです。

さて、2階に行こうとして

気が付いたことが1つ。

3層ある各階へは

エレベーターか普通の階段

でしかアクセスができません。

スロープで上がったり、

特別な大きい階段などで

繋がっていたほうが

空間変化を楽しめるはず。

せっかくこんなに

複雑な壁と屋根なのに

もったいない…。

と僕は感じていました。

しかし、複雑な空間だからこそ、

断面的には1階、2階、3階と

明確に分ける必要があったのかもしれません。

ちなみに展示物は現代アートなので

とても理解できるものではありません。

単純に2色に色分けされた絵画など

僕でも描けるんじゃないか、

と思い上がりながら回っていました。

ブラックジョーク

そして最後は

1階にて

映像による展示を見ました。

サルがお面をつけて

家の中を歩き回っており、

人間はでてきません。

しかし家に置かれているものには

日本語が書かれている…。

途中から気が付きました。

そう、

この映像は福島で撮られたものです。

人がいなくなり、

ゴーストタウンと化した町や家

その中で撮影されているものでした。

途中で津波により破壊された

町並み全体も写りました。

…。

…。

このような光景を改めて見ると、

脱構築主義は

そしてこの建築でこの内容を展示することも

あまりにもブラックジョークが

効きすぎている気もしてきました。

…。

…。

…。

さて、

次回からはまた巡礼編です。

果たして

目的地まで歩き続けられるのだろうか…。

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