スペインの現代建築10選

16ヵ国目 スペイン

スペインの有名建築を観光

皆さん、こんにちは!
世界一周トラベラーのGreenです。

今回からはスペイン編を振り返っていきます。
世界一周中だけでなく、大学の卒業旅行で訪れた時の情報も合わせて、まとめて行きたいと思います。

建築好きの人はもちろんのこと、そうでない人にも驚きを提供してくれる現代建築を紹介していきますよ!

また、すべてを詳しく紹介すると大変な文字数になってしまうので、詳細はそれぞれ街ごとに別記事にまとめます。

芸術科学都市

まず最初に紹介するのは、バレンシアにある芸術学園都市です。

芸術学園都市はヨーロッパで最大級の科学・文化普及複合施設で近未来の空間になっています。

ここには文字通り芸術や科学技術を感じる最先端の建築があるのですが、それが1つではなくいくつも繋がりながら存在しているんです。

設計

設計は構造のスペシャリストで構造体自体をデザインとして魅せることのできる有名建築家、サンティアゴ・カラトラバです。

彼の作品は僕のブログでもいくつか紹介していますが、芸術科学都市は彼の集大成といっても過言ではないほどで、カラトラバの世界観に圧倒されます。

特徴【カラトラバの世界観】

芸術科学都市の特徴は何と言っても、カラトラバの建築一度に複数見ることができる点です。

一部を除いて敷地一帯がカラトラバの世界になっており、公園から、水盤に浮かぶ真っ白な建築まで美しい世界が広がります。

個々の建築はまた別記事にて詳しく紹介しようと思います。

建築の概要

名称:芸術科学都市
設計:サンティアゴ・カラトラバ
住所:Av. del Professor López Piñero, 7, Quatre Carreres, 46013 València, Valencia
公式URL:https://cac.es/

カイシャ・フォーラム(マドリッド)

続いてはマドリッドから3件紹介しようと思います。

まずはカイシャ・フォーラム(マドリッド)です。

カイシャ・フォーラムは伝統的なものから現代アートまで様々な文化を発信するセンターとしてつくられました。

設計

設計は有名な建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンです。

彼らの建築は表面を石で覆ったり、金属に切れ込みを入れて覆うなど、面白いファサードを作り上げています。

僕のブログでも何度も登場しているので、是非ファサードに注目してみてください。

特徴【リノベーションの力】

カイシャ・フォーラム(マドリッド)の特徴は何と言ってもリノベーションでしょう。

もともと発電所だったものをリノベーションしてカイシャ・フォーラムにしているため、ところどころ発電所の名残が残されています。

過去の記憶を残しつつ、新しい建築へと生まれ変わらせる。
リノベーションにはロマンがありますね!

建築の概要

名称:カイシャ・フォーラム
設計:ヘルツォーク&ド・ムーロン
住所:P.º del Prado, 36, Centro, 28014 Madrid
公式URL:https://caixaforum.org/es/madrid

ソフィア王妃芸術センター

ソフィア王妃芸術センターは現代アートを中心とした美術館で、旧館と新館に分かれています。

旧館は病院をリノベーションしたものになっていますが、それとは別に新館が増設されており、今回はこちらの新館を紹介したいと思います。

設計

新館の設計はフランスの超有名建築家ジャン・ヌーヴェルで、ガラスの使い方がうまい建築家としても有名です。

ソフィア王妃芸術センターでは旧館との間に大きな屋根をかけて、オフィスやライブラリー、カフェの入った空間を作り出しました。

特徴【大屋根と自然光】

ソフィア王妃芸術センターの特徴は大屋根です。

大屋根で新館と旧館を結び、間にできた空間がセンターコートとして機能しています。

大屋根自体に大きな開口が設けられているので、たくさんの自然光が落ちてきて、とても明るい空間が作られていました。

建築の概要

名称:ソフィア王妃芸術センター
設計:ジャン・ヌーヴェル
住所:C. de Sta. Isabel, 52, Centro, 28012 Madrid
公式URL:https://www.museoreinasofia.es/

マドリード・バラハス空港

マドリード・バラハス空港は南ヨーロッパ最大級の旅客数を誇り、ターミナルも4つあります。

今回は2006年に開業したターミナル4を紹介します。

設計

設計はイギリスの有名建築家リチャード・ロジャースで、機能主義ハイテクなデザインを好む建築家です。

僕のブログでも何度も紹介していますが、男爵の爵位を持つほど素晴らしい人物でした。

特徴【ユニットによる機能性】

マドリード・バラハス空港ターミナル4の特徴はユニットによる空間構成です。

波打つ天井1つ分のユニットが、いくつも連続している設計になっており、将来空港の拡張が必要になった時に、簡単に増築が行えるようになっています。

建築の概要

名称:マドリード・バラハス空港
設計:リチャード・ロジャース
住所:Av de la Hispanidad, s/n, 28042 Madrid
公式URL:https://www.aena.es/es/adolfo-suarez-madrid-barajas.html

フォーラムビル【バルセロナ自然科学博物館】

続いてはバルセロナから5件紹介します。

まず最初に紹介するのはフォーラムビル(Edificio Fórum)です。

2004年の世界文化フォーラム開催ためにつくられた施設ですが、2011年からはバルセロナ自然科学博物館として利用されています。

設計

設計はマドリッドのカイシャ・フォーラムで紹介した、ヘルツォーク&ド・ムーロンです。

もはや説明不要の建築家ですね!

特徴【ピロティとヴォイド】

フォーラムビルの特徴はピロティヴォイドでしょう。

起伏のある床を持つピロティには様々な素材のテクスチャが貼られており、キラキラ輝いています。

建物を貫くヴォイド空間がピロティまで達しており、までも誘い込みます。
このヴォイドで建築内に自然光を取り込んでおり、機能とデザインを兼ね備えた装置となっています。

建築の概要

名称:フォーラムビル(バルセロナ自然科学博物館)
設計:ヘルツォーク&ド・ムーロン
住所:Plaza Leonardo Da Vinci, 4-5, Sant Martí, 08019 Barcelona
公式URL:https://museuciencies.cat/

トーレ・アグバール

続いて紹介するのはトーレ・アグバールです。

このビルはバルセロナ水道局が所有する建築で、バルセロナ近郊のモンセラート山から形状をデザインし、水道局ということで吹き上がる水をイメージしたカラーになったようです。

設計

設計はこれまた先に紹介した、ジャン・ヌーヴェルです。

説明不要の超有名建築家ですね!

特徴【可変ルーバーによるエコ建築】

トーレ・アグバールは可変式のガラスのルーバーが建築全体を覆っており、は日差しを遮り、は日差しを入れる仕組みになっているようです。

これにより冷暖房のエネルギーを節約できるので、とってもエコな建築ですね!

建築の概要

名称:トーレ・アグバール
設計:ジャン・ヌーヴェル
住所:Av. Diagonal, 211, Sant Martí, 08018 Barcelona
公式URL:https://www.jeannouvel.com/en/projects/tour-agbar/

バルセロナ現代美術館

続いてはバルセロナ現代美術館です。

バルセロナ現代美術館は通称MACBAと呼ばれており、1995年にオープンしました。

カタルーニャやスペインのアーディストを中心に現代アートが展示されています。

設計

設計はアメリカ人の有名建築家、リチャード・マイヤーです。

彼の建築は白色が特徴で、コルビュジェの建築に近いものがあります。

この美術館でもスロープ機能を持った不思議なボリュームなど、コルビュジェの雰囲気を感じることができます。

特徴【コルビュジェの様な世界観】

バルセロナ現代美術館の特徴は見え隠れするコルビュジェ感ではないでしょうか。

窓枠の割り付けに始まり、スロープ連続水平窓特殊な機能の展示室など見どころ満載です。

自然光の落とし方もうまく、白色の建築なのでより一層光の美しさを感じることができます。

建築の概要

名称:バルセロナ現代美術館
設計:リチャード・マイヤー
住所:Plaça dels Àngels, 1, Ciutat Vella, 08001 Barcelona
公式URL:https://www.macba.cat/en

カイシャ・フォーラム(バルセロナ)のエントランス

続いてはバルセロナにあるカイシャ・フォーラムのエントランスです。

カイシャ・フォーラム(バルセロナ)自体は繊維工場をリノベーションしており、設計はジョセップ・プイグ・イ・カダファルクです。

しかし、今回注目したのは2002年に日本人建築家によりリノベーションされたエントランス部分です。

設計

エントランス部分の設計は我らが日本を代表する巨匠、磯崎新です。

今は亡き巨匠ですが、磯崎新はポストモダン建築を代表する建築家でした。

特徴【ガラスと大理石のシンプル】

カイシャ・フォーラム(バルセロナ)の特徴はエントランス空間です。

地下にエントランスがあり、大理石の壁で囲まれた地下空間は、バルセロナの強い日の光を抑えながらも、快適な空間を作り出していました。

建築の概要

名称:カイシャ・フォーラム(バルセロナ)のエントランス
設計:磯崎新
住所:Av. de Francesc Ferrer i Guàrdia, 6-8, Sants-Montjuïc, 08038 Barcelona, スペイン
公式URL:https://caixaforum.org/es/barcelona

サンタ・カテリナ市場

バルセロナから最後に紹介するのはサンタ・カテリナ市場です。

サンタ・カテリナ市場は元々あった修道院の跡地に建てられており、そのため修道院と同じ名前がついたようです。

2005年にリノベーションが行われ、市場集合住宅という複合建築になりました。

設計

設計はエンリック・ミラーレスベネデッタ・タリアブーエが共同主宰したバルセロナの設計事務所EMBTです。

エンリック・ミラーレスはガウディの再来と言われたほど凄腕の建築家でしたが、45歳という若さで亡くなってしまいました。

特徴【カラフルな大屋根】

サンタ・カテリナ市場の特徴は何と言っても、カラフルなタイルの大屋根でしょう。

大屋根で覆われることで、雨に濡れることもなく市場での買い物が楽しめます。

また、カラフルでユニークな屋根なので、通りを歩いていると自然に目に入り、市場に吸い込まれていく人がたくさんいました。

このように自然と人々を引き付けることができるので、建築の魅力って本当にすごいですね!

建築の概要

名称:サンタ・カテリナ市場
設計:EMBT
住所:Av. de Francesc Cambó, 16, Ciutat Vella, 08003 Barcelona
公式URL:https://mercatsantacaterina.com/

ビルバオグッゲンハイム美術館

最後に紹介するスペインの現代建築は、ビルバオにあるグッゲンハイム美術館です。

僕のブログでも何度か紹介している為、詳細は過去記事を参照してください。
リンクを貼っておきます。

設計

設計は僕の大好きな超有名建築家フランク・ゲーリーです。

脱構築主義と言えばゲーリーというぐらい、彼の建築はいい意味でグチャグチャです。

ゲーリーの建築ならば、建築好きでない人でも、造形や空間の面白さを体感できます!

特徴【街を救ったグニャグニャピカピカ】

特徴は何と言ってもこの不思議な形態でしょう。
外も中も無秩序で見ているだけでワクワクしてしまいます。

1990年代に産業が廃れ初めていたビルバオをこの美術館1つで観光の街として劇的に復興させ、ビルバオどころかバスク地方全体に大きな経済効果を生みました。

建築1つで街を救うことができる。
そんな傑作中の傑作がビルバオにあるんです。

僕が世界で1番ワクワクした建築です!

建築の概要

名称:ビルバオグッゲンハイム美術館
設計:フランク・ゲーリー
住所:Abandoibarra Etorb., 2, Abando, 48009 Bilbo, Bizkaia
公式URL:https://www.guggenheim-bilbao.eus/en

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はスペインの現代建築を10件紹介しました。

紹介したい内容が多すぎて1万文字を超える程のボリュームになりそうでした…。
よって詳細は別記事にして次回以降順次更新していこうと思います。

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