スペイン滞在の目的前後半
さてヨーロッパでは2ヵ国目のスペインに入ります。
しかし今回の旅では
訳あってスペインに2度入国することになります。
目的①トランジット
まず最初の入国となる今回は
単純にモロッコへ行くための乗換です。
せっかくなのでマドリッドで1泊してみました。
観光の内容は次回の記事で書きます。
目的②カミーノ・デ・サンティアゴ
聖地を目指してひた歩く
スペインでどうしてもやりたいことがあります。
それは今や日本でも有名になっている
聖地巡礼の旅です。
聖地巡礼と言っても
アニメや映画の撮影地に行くわけではありません。
本当の意味での巡礼です。
スペインの西方にある街
サンティアゴ・デ・コンポステーラ
を目指し、
フランス側の国境の街から
およそ800キロの道のりを歩いて旅をします。
歴史と概要
カミーノ・デ・サンティアゴは
中世の頃からキリスト教徒が巡礼していたもので、
キリスト教では
エルサレムやローマと並び、
三大巡礼地になっているようです。
僕はキリスト教徒ではないですが、
近年は宗教、年齢、職業、
そして目的も問わず多くの人がこの道を歩いています。
なぜ歩くのか
僕の場合は単なる好奇心から
この道を歩くことを決意しました。
徒歩の旅。
重たい荷物を背負い、
何も乗り物を使わない。
自分の足で歩いて次の町を目指します。
旅の原点ですね。
いや、もはや人生の原点ですね。
そのフレーズだけでワクワクしてしまいます。
そして何より、
理屈より感情を優先してみたかったから、
意味のないことに挑戦してみたかったからです。
会社で働いていた時は
理にかなったこと、
効率のいいこと、
意味のあること、
そういったものを追いかけていました。
なんの利益にもならないものや感情は
排除されてきました。
社会の中で生きていくならば当たり前のことでしょう。
でも僕はそれが人生のすべてだとは思えません。
悪いことをするわけではないのですから、
自分の感情にしたがって
やりたいことをやるだけです。
だからなぜ歩くのか?
と聞かれれば、
面白そうだから。
と答える。
ただそれだけです。
徒歩の現実
さて、今回はおよそ800kmの道を
30~40日かけて歩くことになります。
僕は大学卒業をしてからスポーツもせず
サラリーマンとして過ごしてきました。
フルマラソンにも出たことがありません。
しいていうならば大学生の頃に
八王子から新宿まで夜通し歩く
歩け歩け大会
と呼ばれるわが母校の不思議な伝統行事に参加したくらいです。
その時は0時スタートの8時着ぐらいでした。
今回は昼間の移動ですが、
それが毎日続くわけですね…。
僕が想像する以上にハードな旅となりそうです。
ちなみに、
グーグルマップでルート検索すると
徒歩で155時間と出ました。
1日5時間歩けば1か月で終わる。
意外と簡単なのでは…。
…。
余裕があるのは今のうちですね。
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