ウクライナ・ロシアの起源キエフ・ルーシ
皆さん、こんにちは!
世界一周トラベラーのGreenです。
今回はウクライナの首都キエフを訪れた時の情報です。
ウクライナとロシアの歴史を交えながら、キエフの美しい観光スポットを紹介します。
スラブ人のルーツ【キエフ・ルーシ】
まずは簡単にウクライナとロシアの歴史をたどってみましょう。
ウクライナもキエフも歴史をたどると、同じ場所に行きつきます。
それが、現在ウクライナの首都になっているキエフを中心とした、キエフ・ルーシ大公国です。
ウクライナ側、ロシア側、見る角度によって少し異なった解釈がされますが、基本的にはどちらの国にとっても、古都でありスラブ人のルーツとなるのがこのキエフなんです。
長い歴史の中でモスクワの方が力が上になっていますが、10~13世紀頃はこのキエフが最も栄えていたようです。
世界遺産の聖ソフィア大聖堂
キエフ・ルーシ最大の聖堂
スラブ人にとって重要な教会がこの聖ソフィア大聖堂です。
1037年に建てられたこの教会は、ウクライナ建築史上最も名立たる教会とされています。
もちろん世界遺産にも登録されています。
ちなみに複雑な宗教どうしの事情があり、ウクライナ正教とウクライナカトリックが日をずらしながら利用しています。
同じキリスト教でも宗派がたくさんあり、同じ民族でもウクライナとロシアがある。
人間がグループ分けされる生き物だということを思い出させます。
伝統的なたまねぎ形のドーム
現存する建築は17世紀にウクライナ・バロック様式として再建されてものですが、内部には壁画やイコンなど古来の装飾が残っています。
大聖堂のゲートとなる塔
この大聖堂に入る為のゲートは正面の塔にあります。
黄金に輝く屋根を、細かく美しい装飾で覆われた壁が支えています。
本当にかっこいい建築で歴史と想いが込められているのを感じます。
平和な時間が流れる庭
敷地内に入ると大聖堂以外にもいくつか建築があり、それらを緑豊かな庭が繋いでいます。
日向ぼっこをしながら、のんびりとした時間を過ごすことができ、平和を感じる庭でした。
聖ミハイルの黄金ドーム修道院
黄金ドームの都
続いては聖ソフィア大聖堂のすぐ近くにある、聖ミハイルの黄金ドーム修道院を紹介します。
聖ミハイルの黄金ドーム修道院は1113年にビザンツ様式の大聖堂としてつくられましたが、繰り返される争いに巻き込まれ、現存する建築は1998年に復元が完了しました。
宗教が禁止されている共産主義
1917年のロシア革命後、ロシアに支配されるようになると、宗教団体としての修道院は廃止されてしまい、大聖堂や鐘楼は破壊されてしまったようです。
1991年にウクライナがソ連から独立して、2004年までにはモスクワの博物館などに奪われていたイコンなどの文化財が帰ってきました。
修道院の鐘楼
この修道院にも巨大な塔があり、聖ソフィア大聖堂の塔よりはシンプルな装飾ですが、とてもかっこいいですね。
修道院の装飾
修道院自体は豪華な装飾が施されています。
いくつもの黄金に輝くたまねぎ屋根とイコンが並ぶ姿は美しいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は歴史を交えて、観光スポットになっている2つの教会をまとめてみました。
こういった歴史のある美しい建築は破壊せず、後世まで残したいものですね。
さて、次回はキエフの街中の様子を紹介します。
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