フェズでリアルドラクエを体験してきた

17ヵ国目 モロッコ

旧市街の構成

まずフェズの町の構成を書きたいと思います。

旧市街は幅4m程のメイン通りがいくつか通っており、

そこから内部に向かって

幅1~2m程の細い路地が枝分かれしていきます。

メイン通りはお土産物屋がずらりと並び

現地人と観光客が入り乱れています。

細い路地は基本的に現地人の居住空間なので、

旅行者はあまりいません。

といよりは人がほとんどいません。

しかし安宿などはこの細い路地内にあるため、

基本的にはメイン通りに面して

その宿の看板が出ています。

大迷宮フェズで迷子…

明け方から込み合う駅舎内

メルズーガから深夜バスに乗り、

早朝のフェズに到着しました。

バスはフェズ駅近くに到着するので、

日が昇るまで駅の中で時間を潰します。

朝5時なのに駅の中は

似たような待ちの乗客達で

あふれかえっています。

日が昇る頃に旧市街まで30分の道のりを歩き、

目星をつけた宿に向かいます。

それでも宿は見つからない…

僕は駅やバス停、空港から宿までの道のりを

いつも頭に入れてから移動しています。

特に治安の悪い国では

路上でスマホを出すなんて怖くてできません。

しかし、ここフェズは迷路の町。

治安もそれほど悪くないので、

いつも使っているアプリ

Maps.me

を見ながら宿を探し歩いていました。

しかしマップ上での宿の表示が、

道路に面しておらず、

非常に中途半端な位置を示していました。

旧市街の細かい路地までは

さすがに反映されていないため、

大通りからめぼしい細かい路地に

入るしかありません。

しかし、どこの路地に行っても

僕の目指している宿の看板はない…。

仕方なく東西南北すべての通りから

すべての細かい路地に入ることにしました。

それがまた大変なこと…

細かい路地は幅1m程、

さらに奥に進めば進むほど枝分かれしていく、

もうこれは片っ端から調べるしかありません、

まずは左の分かれ道、

その次も左。

そして行き止まる…。

もどって右の分かれ道…。

そして行き止まる…。

何回繰り返しただろう。

1時間以上重たい荷物を持ったまま

路地をさまよいます。

道行く人に聞いても誰もこの宿を知らない…。

本当に存在するのかこの宿。

気分はドラゴンクエストで

ダンジョンに迷い込んでいる時みたいでした。

俺は勇者になれない…

子供の時からゲームでダンジョンには慣れていました。

攻略本も使わず

隅々までチェックしてすべての宝箱も手に入れて、

最下層のボスもちゃんと倒していました。

しかし、左手の親指1つで動かしていた主人公、

実際自分がその主人公になり歩いてみると、

とても大変なんですね…。

現実は行き止まりまで行っても

宝箱もレアなアイテムもない…。

そしてゲームで親指と目を酷使するのとは異なり、

全身が疲れ果てていく…。

唯一の救いは

モンスターとエンカウントすることがないこと。

でも敵に遭遇しないのに体力は減る…。

現実でRPGをやるなら

ものすごい量のやくそうが必要ですね…。

そして結果的になんと…

見つけることができませんでした。

こりゃ攻略本が必要だ。

あきらめてほかに目星をつけたところに行ってみることに。

…。

満室でした…。

しょうがなく地球の歩き方に乗っている宿に向かいました。

日本出国前に図書館で写メりまくったかいがありました。

無事に空き室を発見して休むことができました。

皆さんもフェズを訪れる際は

場所がわかりやすい宿に目星をつけ、

ちゃんと予約することをおすすめします。

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