35日目 Monte de Gozo~Santiago de Compostela

スペイン巡礼の旅

カミーノ35日目(最終日)

本日の詳細

歩行距離:4.9km
所要時間:1時間30分

本日のアルベルゲ

名前:Fogar de Teodomiro
金額:10ユーロ
WiFi:有
キッチン:有

まずは巡礼事務所へ

サンティアゴに到着したら

カテドラルの近くにある

巡礼事務所を目指しましょう。

クレデンシャルに最後のハンコをもらい

巡礼証明書を受け取ります。(無料)

証明書には

自分の名前と

到着日を記入してもらえます。

ちなみに証明書をしまう筒は

2ユーロ

で販売されています。

また、

出発地と距離数を記入した

巡礼証明書も販売されています。

そちらは

3ユーロです。

カテドラルで昼12時のミサに参加

カテドラルにて昼の12時から

ミサが開かれます。

内容は今までのミサ同様ですが、

最後にボタフメイロを振る儀式があります。

ボタフメイロとは

お香を入れるもので

縦横1m以上あろうかという

大きさで

それをブランコのように振ります。

この儀式は大変有名で

この時ばかりは写真や動画をとる人で

ミサどころではなくなります。

このミサは巡礼者だけでなく

観光客も訪れるので、

席に座って参加したい場合は

1時間前には中に入る必要があります。

40分前に入った僕は

かなり後ろのほうの席でした。

パラドールの巡礼者用無料ごはんはなくなった

以前、巡礼者は

朝・昼・夜

それぞれ先着10名が

パラドール内のレストランで

無料でごはんを食べられるシステムがありました。

つい2ヵ月前にルール変更があったようで

僕が行った時には誰も並んでいませんでした。

どうやら昼ごはんのみ

この制度が残されたようで、

無料のランチが食べたい人は

先着10名を目指して

昼前には並ぶことをおすすめします。

本日の感想

7:00

カミーノ最後の朝を迎える。

今日も周りの準備の音で目が覚める。

少し肌寒い中

寝袋を抜け出し

身支度を進める。

7:45

出発。

今日は最終目的地

サンティアゴ・デ・コンポステーラ

までおよそ5km。

1時間ほどで着くだろう距離。

しかし、

最初っから足が痛い。

右足を引きずりながら、

街に向かって

坂を下りていく。

途中何人かの巡礼者が

僕を追い抜いて行ったが、

皆満面の笑みで挨拶をしてくれた。

遂にゴールにたどり着く。

その気持ちがあふれていた。

9:15

遂に

やっと

ファイナリー

カミーノ・デ・サンティアゴ

スペイン巡礼の旅

徒歩での800kmの旅

のゴールに着いた。

…。

…。

…。

長かった。

本当に長かった。

歩いても歩いても全然進まなかった日々

休みをとって観光もした

途中怪我をして思うように歩けなかった日もあった

ものすごく長時間歩いた日もあった

くそ寒い日

くそ暑い日

雨が降った日

雪が降った日

雹が降った日

嵐になった日

スーパーのない村

WiFiのない宿

宿代が寄付でいい宿

しょぼい水圧のシャワー

毎日のめんどくさい洗濯

レストランの食事

自炊の日々

たまにカップ麺やレンチンの飯

いびきのうるさいやつ

夜中まで騒いでいるやつら

朝早くから準備する人達

集団で歩く人

一人で歩く人

追い抜き追い越され

オラ

ブエンカミーノ

そして宿で再会したり

綺麗な景色

美しい山

森の中

鳥のさえずり

虫の音

石の道は歩きにくい

土の道はやわらかい

アスファルトは固い

馬や牛の糞が多すぎる道

村に着くたびに家畜のにおいがきつい

登坂は辛い

でも下り坂のほうがもっと辛い

来る日も来る日も

矢印の看板に

貝殻の目印に

導かれてここにたどり着いた。

本当によく無事に

サンティアゴにたどり着くことができた。

貴重な経験ができ、

考える時間もたくさんあり、

30歳になってもまだまだ体は

動くことを確認できた。

30代も元気に生きていけそうだ。

…。

巡礼事務所で

クレデンシャルに最後のハンコをもらい。

証明書を発行してもらう。

その後昼の12時から開始するミサに参加した。

最後にボタフメイロがお香の煙を吐き出しながら。

大きく揺れる。

これを見た瞬間。

本当にカミーノが終わったことを実感した。

映画でも見たシーン。

実際に満身創痍の体で体験するそれは

心に大きく響くものがあった。

その後はカテドラルの広場の前に

ただひたすらとたたずむ。

多くの巡礼者が集まる。

座り込む者。

寝転がる者。

立ち尽くす者。

再会を喜ぶ者。

僕も最初のサンジャンピエドポーの町の

宿で同じだった人達と再会した。

1人は僕より1日早く旅立った

フィリピン人のおじさん。

もう1人は同時に旅立った

オーストラリア人のおじさん。

皆ちょうど同じ日数で歩き切ったようだ。

たまに途中の村で遭遇していたが、

最後にまた会えるとは思っていなかった。

まるで同窓会のようにその場は盛り上がった。

カミーノ・デ・サンティアゴ

この道を歩く理由は人それぞれ。

そして感じるもの

得るものも人それぞれ。

僕に言えることは1つ。

とても疲れる旅だったけれども

本当に歩いてよかった。

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コメント

  1. まゆみ より:

    お疲れ様でした。頑張ったね〜。あとは旅を楽しんでください。

    • Green より:

      >まゆみさん
      ありがとうございます!
      何とか無事に終えました。
      帰国までまだまだありますが、気を付けて旅を続けます。