カミーノ10日目

本日の詳細
歩行距離:17.0km
所要時間:4時間15分
本日のアルベルゲ
名前:Municipal de Najera
金額:ドネーション
WiFi:有(とても遅い)
キッチン:有
本日のポイント
アルベルゲの受付を経験
今日はドネーションシステムの
アルベルゲに泊まったが
そこの宿の主人に頼まれ
1時間程レセプショニストになった。
ドネーションの宿は基本助け合いの精神で
成り立っているので、
僕もなんの迷いもなく引き受けた。
スペイン語を話せるデンマーク人と
英語を少し話せるというだけで選ばれた僕が
受付を行う。
と言ってもパスポートの内容を控えて、
クレデンシャルにハンコを押すだけ。
巡礼者が巡礼者を助ける。
大変すばらしいシステムだと思う。
本日の感想

7:30
起床。
今日も工程が短いため、
その分スタートを遅らせる。

8:15
スタート。
丘の町から見る朝日は
格別なものがある。
そんな朝焼けの景色の中、
町を進んでいく。
すると町を外れたあたりで
廃墟を発見した。
日本の廃墟も雰囲気があり好きだが、
スペインはスペインで良さがある。
やはりレンガ造りだからか、
古城や教会を思い起こさせる雰囲気で
とてもかっこよかった。

その後はひたすらブドウ畑の中を進む。
もちろんまだ実は成っていないが
畑自体があまりに広大なため圧倒される。
ちなみにログローニョを超えたあたりから
案内のしるしが雑になってきた。
印があっても
どちらに進めばよいかわからなかったり、
そもそも分かれ道に来ても印がないことが
多くなってきた。
9:45
隣町に到着。
15分程休憩。
この町も丘の上にある。
というよりもスペインの田舎町は
ほとんどが丘の上にあり、
歩いていると
遠くからでもすぐ見つけることができる。
しかし、これが中々曲者で。
見えるのに全然着かない。
実際にはかなり距離がある為、
町が見えてきてラスパートをかけると
とんでもない目に合う。
それならばいっそのこと
遠くから見えないでほしい…。
11:15
10分程休憩。
誰もいないただの空き地。
しかし、そこから遠くに見える今日の目的地。
歩き疲れているからか、
ここが特別な場所のように感じた。
まさにファイナルファンタジーⅩの
オープニングのよう。
廃墟も幻光虫もないが…。

12:30
本日の目的地に到着。
大きくもなく小さくもない町。
町の背後には崖がそびえたち、
美しい川が流れている。
しかし、
巡礼者用宿が空くのは15時かららしい。
2時間半も暇があるので、
町を散歩して時間をつぶすことに。
時間をつぶすという行為ができることが
たまらなくうれしい。
働いていたころは常に時間に追われており、
空いている時間を見つけては何かをする。
むしろ時間をつくるために
ひたすら工程を前倒す日々。
そんな日々を懐かしく思いながら、
また旅が終わればそこに返ると思うと
悲しい気持ちも混じってくる。
とにかく、
この暇つぶしの時間を
大事に過ごそう。
そう思うことにした。
コメント