貧しさと美しさと心強さと
さて今回は街全体と
建築単体に注目しながら
ボスニアを紹介しようと思います。
丘からの絶景
丘の上の道路から
ボスニアヘルツェゴビナ紛争の
くだりでも書きましたが
この街は丘に囲まれています。
高低差があることにより
必然的に
興味深い街並みが形成され
視線の変化も増え
街歩きが楽しくてしょうがないです。
さっそく
街の南側の丘に登ってみました。
ベオグラードから
サラエボに向かうバスは
この丘の上を通って
バスターミナルに向かうので
僕が初めて見たサラエボの景色は
この絶景です。
オレンジ色の屋根が広がっている様は
ペルーのクスコに似ています。
クスコも僕の好きな街の1つです。
クスコは高地ですので
高山病に掛かりますが、
サラエボではそんなことはないので
じゃんじゃん丘を登りましょう。
またこの街はイスラム教のモスクが多いです。
したがって
時間になると
コーランがこの景色の中に
響き渡ります。
趣があり
優雅な時間が過ごせますね。
絶景と共に永遠の眠りへ
丘まで登る途中でお墓を通ります。
お墓で写真を撮るのは気が引けるので
控えめに少し離れた場所から
撮影してみました。
亡くなった人々も
墓参りに来る人も
この絶景を眺めながら
ゆっくりとした時間を過ごすのでしょう。
ちなみにこのエリアは
完全にローカルな世界です。
家の前で涼んでいるおじいさんや
ゆっくり階段を降りるおばあさんなど
のんびりと時間が流れていました。
また、気さくに挨拶をして
話しかけてくれます。
残念なことに言っていることは
わからないのですが、
笑顔とジェスチャーで
魂カンバセーション
を成立させます。
ヘンテコ建築シリーズ
はみ出てね!?
まずはマンションのベランダです。
建物からバルコニーがはみ出しています。
なぜこの幅のバルコニーに
したのでしょうか…。
ボスニアヘルツェゴビナ人の感性は
僕には理解できませんでした。
やっぱはみ出てね!?
こちらは建築の屋根…
というよりは
3、4階部分が
隣地(階段)にはみ出しています。
どういうことでしょう…
この階段部分まで
この建物の敷地なのでしょうか。
だとしても
もはやその隣の家の敷地まで
屋根が越境しているような…。
まぁこの国の建築基準法は
緩いのかもしれません…。
リノベーションできない!?
僕の泊まった宿は
安いのに綺麗で広く
この旅で5本の指に入るくらい
快適でした。
…が、
エレベーターがありませんでした。
立派な階段はついているのですが、
5階です。
バックパックの僕はまだしも
スーツケースの人は大変でしょうね。
なぜエレベーター設置工事が
できないのでしょう…。
予算、構造、法律…。
他のヨーロッパの国には似たような建物に
エレベーターが設置されています。
きっとここでは予算不足なんでしょうね。
かわいいお店シリーズ
今度は北側の丘に登ってみました。
こちら側は
バシュチャルシヤ広場の
近くから登ったため
丘の麓には
かわいらしいお店がたくさんありました。
まずはユーゴスラビア時代の
雑貨があるお店です。
正直このお店はたまりません。
アンティーク好きは
絶対に訪れるべき店ですね。
小さな店なのに
30分は入り浸ってしまいました。
当時の軍関係のものが売られており
下手すると
本当のお宝もありそうでした。
続いて木材加工店です。
かわいい家具や小物が置いてあり
特にかごがかわいかったですが
まだまだ旅が続く僕は買えません…。
まとめ
サラエボは本当に面白い街でした。
建築や街だけでなく
物価、食事、商店、人
僕にとっては
すべてが100点満点です。
おそらくまたいつか
僕はこの街に戻ってくると思います。
さてサラエボを満喫したので
続いての国
モンテネグロを目指します。
コメント