建築家達の足跡ヴェネチア

27ヵ国目 イタリア

イタリアで感じる日本の建築

Punta della Dogana(プンタ・デラ・ドガーナ)

プンタ・デラ・ドガーナとは

サン・マルコ広場の対岸の

先端にある美術館です。

鋭角にとんがっているこの敷地には

昔税関として使われていた建築があります。

その建築を日本人建築家

安藤忠雄がリノベーションして

2009年に美術館として生まれ変わりました。

入場料

18ユーロ(学割15ユーロ)

打ちっぱなしのコンクリート

この建築は

レンガの荒々しい壁に

しっかりとした木造の小屋組みがあり

安藤忠雄お得意の

コンクリート打ちっぱなしの壁が

随所に設置されています。

すべての素材がバランスよく

空間を作っています。

遠くイタリアまで来て

久々に安藤建築を見ることができました。

ダミアン・ハースト

今回僕が訪れたときの展示内容は

ダミアン・ハーストの

現代アートです。

海の底に沈没していた

船から引き揚げた

お宝の数々という設定のアートです。

ブロンズ像には色鮮やかなサンゴ礁が付着し

まさに時代を感じるお宝といった

風味をだしています。

もちろん彼が作り上げたものなので

大昔の沈没船から引き揚げたのに

ミッキーマウスの像も展示されています。

船が時間跳躍したということにしときましょう…。

ちなみに館内の入口近くで

海からこれらのお宝を引き上げる

映像まで作られています。

中々手が込んでいて面白く、

また作品自体も細部まで作りこまれていて

見どころ満載でした。

Negozio Olivetti(ネゴツィオ・オリベッティ)

ネゴツィオ・オリベッティとは

タイプライターで知られる

オリヴェッティ社のショールームでしたが

現在は博物館として使われています。

ヴェネチア出身の建築家

カルロ・スカルパによって

設計されました。

入場料

10ユーロ(学割6ユーロ)

カルロ・スカルパ

ヴェネチア生まれの建築家で

日本の建築に興味を持っていたようで、

建築素材を生かすのが得意だったようです。

僕自身は彼の建築を見るのは

初めてで

あまり詳しくありませんでした。

僕が大学生の頃

教授が彼を大絶賛していたのを思い出します。

和を感じる空間

さて、肝心の博物館ですが、

コンクリートの空間に

所々で木が使われていて

どこか日本を感じる空間になっています。

まずエントランスホールに入ると

不思議な階段が迎えてくれます。

踏面の横幅が異なり

即面の壁も

厚さも高さも異なるもので構成されます。

水平

垂直

を意識させられる空間ですね。

奥には木の格子扉があります。

どことなく

和を感じますね。

2階に上がると

エントランスホールを

渡り廊下が貫いています。

不思議なディテールの細い柱があり

その奥にはまた木格子の窓があります。

小さな建築ですが

細部に面白さがある空間でした。

まとめ

ヴェネチアを満喫した僕は

イタリア中部の街

リミニに移動して

世界で5番目に小さい国

サンマリノに向かいます。

サンマリノ編はイタリア編の後に

書こうと思います。

 

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