カンタベリー地震の爪痕を辿って
2011年2月22日、
クライストチャーチで
マグニチュード6.1の
「カンタベリー地震」
が起きました。
東日本大震災
「3.11」
の直前でした。
今回はその爪痕が今でも残る
クライストチャーチの現実を
紹介しようと思います。
カンタベリー地震について
この地震の規模は
マグニチュード6.1と
そこまで大きくはなかったのですが、
震源の深さが5kmと
とても浅かったため
甚大な被害が発生してしまいました。
185人もの命が失われ
その中には
28人の日本人も含まれています。
そして
その17日後には
東日本大震災が発生して
約2万人の
死者や行方不明者がでました。
たった3週間の間に
巨大地震が連続して発生し
我々人類は
自然の脅威を
目の当たりにすることになりました。
廃墟が点在する街クライストチャーチ
クライストチャーチ大聖堂
この街の象徴でもある大聖堂は
塔や正面のファサードが崩壊しており
今でもそのままです。
そのたたずまいからは
恐怖すら感じます。
正面には植栽で覆われた
仮設の小屋があり
そこから大聖堂をうかがえます。
またそのすぐ近くに
小石が積まれた
モニュメントがあり
1つ1つの石に
様々なメッセージが
書き込まれていました。
半壊した建築
街を歩いていると
壊れた建築が
そのまま廃墟として残っています。
この建築には壁面全体に
アートが描かれていたようですが、
壁もろとも
半分が崩壊しています。
廃墟
窓ガラスがなくなり
立ち入り禁止になっている建築も
そのまま放置されています。
それも
1つや2つではなく
たくさんあります。
僕が訪れたのは
2016年なので
カンタベリー地震から
5年が経っていました。
それでもなお廃墟が残っています。
復興に向けて
紙でできた教会
現在は新しい建築ができ
少しずつですが
街の復興が進んでいるようです。
その新しい建築の中に
紙でつくられた教会があります。
日本人建築家
坂茂によって設計され
クライストチャーチ大聖堂が
復旧するまでの期間限定で利用されています。
詳細は前回の記事を
参照してください。
185の椅子
紙の教会の近くに
追悼モニュメントがありました。
震災による死者の数と同じ
185脚の真っ白なイスが並べられています。
それぞれ形が異なっており
ダイニングチェアやオフィスチェア
子供用の椅子から車いすまであります。
復興の道を辿りながらも
この震災の爪痕が
目に見える形で残されていました。
まとめ
最後に…
この記事は3月10日に書きました。
そう、
明日は東日本大震災が発生した日
「3.11」です。
地球で生きていく以上
自然災害が起きます。
生き残っている僕たちは
自然災害の恐ろしさを、
それに対する対策を、
しっかりと次の世代に
伝えていかなければならないと思います。
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