海外で日本人が事件や事故に巻き込まれる
皆さん、こんにちは。
世界一周トラベラーのGreenです。
今回は旅と死について、日本人旅行者が巻き込まれた事件をまとめていきます。
情報収集の重要性や、真実と事実の違いを書いていきます。
コロンビアにて日本人学生が強盗殺人事件に巻き込まれる
概要と事実
僕がグアテマラに滞在している時に、コロンビアで日本人の大学生が殺されてしまいました。
報道されていた事実によると、コロンビアのメデジンにて、スマホをいじりながら歩いていた日本人の学生が、スマホとタブレットを強奪されてしまいました。
その後犯人を追いかけたところ、犯人の仲間が現れ、射殺されてしまったというものです。
しかし、彼の両親、彼の宿泊予定だった宿のオーナー、などの証言からこのすべてが真実ではないと思われます。
真実に近い情報
彼の両親と、宿泊予定だった宿のオーナー、のブログやFACEBOOKの情報によると、スマホは彼のポケットに入ったままで、タブレットはこの事件よりも前に盗難にあっており、当時は所有していなかったそうです。
実際はパスポートとクレジットカード、キャッシュカードが入ったカバンを強奪されたとのこと。
正直僕もその場にいたわけではないので、どれが本当の情報かわからないです。
ただ彼の両親と、宿泊予定だった宿のオーナー、の情報なので報道よりもかなり真実に近いはずです。
誤解を解くために宿のオーナーがFACEBOOKで真実を発信していました。
しかし、事件の真実を知らない人々が、無責任に彼を叩いていたようです。
このように真実と事実が異なっているため、彼の両親はその「無責任な報せ」によって深く傷ついてしまったようでした。
事件の影響
人生の先輩による教え
この事件が僕の旅に…人生に大きな影響を与えたので、僕が感じたことと学んだことを書きたいと思います。
僕の宿泊していたグアテマラのアンティグアにある日本人宿には、30~50歳までの旅慣れた大人の旅人が多く集まっていました。
その中でも特に尊敬できる人が言っていました。
「生きて帰ってくることが大事」
「武勇伝なんて何の意味もない」
「安全に旅を終えること」
彼はコロンビアの事件だけではなく、武勇伝作りの為に危険な旅をする若者達について嘆いていました。
僕は元々慎重な性格でしたが、彼のこの言葉でより安全な旅を目指すようになりました。
共に旅した友人の帰国
また別の宿泊者は、つい先週まで亡くなってしまった学生と共にメキシコを旅行していたようです。
そしてこの事件を知り、あまりのショックにこの先の旅を中断して、日本に帰国してしまいました。
このように僕自身は事件現場にはいませんでしたが、目の前で動揺を感じる事件となってしまいました。
おそらくこの時期に旅をしていた多くの人が、動揺し悲しみに暮れたことでしょう。
今この事件を取り上げる理由
リアルタイムであり、友人の友人
さて、なぜこの事件について、今この記事を書くのか?
その理由を書きたいと思います。
事件が起きたのは2016年11月で、僕がちょうどグアテマラのアンティグアにある日本人宿に宿泊している時でした。
リアルタイムで近いエリア(中南米)を旅しており、死を身近に感じた瞬間でした。
また、なによりも彼の友達が同じ宿に宿泊していたので、より動揺してしまいました。
この事件の後、僕は南米を旅していました。
そこで出会う日本人達にも、彼の友人が多く、友達の友達という距離感ですが、他人事とは思えなかったです。
事件を風化させない
事件や事故、震災や戦争の悲惨な記憶は時と共に風化してしまいます。
記録を残し、何が起きたのか、次の世代に真実を伝えることはとても大事だと思います。
それはどの出来事でも同じでしょう。
アメリカの同時多発テロ
東日本大震災
噴火や台風、墜落事故
もちろん太平洋戦争も同じです。
僕個人の意見としては、その真実を受け止めて、残された僕らがどう行動するかが重要だと思います。
それが亡くなった方々からの教えだと思います。
だから僕はこの記録を残しておこうと思います。
この記事を見る人がいる限り、事件の風化を遅らせることができます。
また、本当に風化してしまい、誰もが忘れてしまう日が来たら、それこそ本当の死が訪れてしまうのではないでしょうか。
異なる真実と事実
この事件では真実と事実が異なっていたようです。
これも僕が記事に残したかった理由です。
僕は当時日本にいなかったので、直接日本の様子を知ることができませんでしたが、自己責任論などで、叩いている人がいたとのことでした。
なぜそんな危険な国でスマホをいじりながら歩くのか、と。
真実を見てみましょう。
彼はスマホなんて見ておらず、カバンを強奪されたのです。
そしてそういった間違った報道によって、彼の家族がひどく傷ついているということも知りました。
情報を伝える側には、しっかりと裏をとってから伝えてほしいものです。
情報を受け取る側には、それが本当なのか、常に疑ってかかってほしいものです。
親よりも先に亡くなる子供
この事件を調べていると、彼のブログやFACEBOOKにたどり着きました。
彼の母親は今も彼のFACEBOOKに投稿をしています。
…。
この世にはいない彼に向かって、定期的に語りかけています。
とても悲しいです。
もう言葉で表すことができないほど、悲しいです。
第三者である僕でもこれだけ悲しいのです。
子を無くした親の気持ちは、僕には到底理解できないでしょう。
…。
…。
またこの事件とは直接関係ないのですが、
僕の身近でも、親を残して先立ってしまった人がいます。
本当に悲しいです。
そして、
両親のショックはとても大きいです。
やさしくお骨を摩る母親を見ていられませんでした。
…。
…。
あまりこのようなセンシティブな内容を書くべきではないかもしれませんが、これを読んでいる方に、この悲しさを少しでも想像してもらえるよう書かせていただきました。
そして、絶対に親よりも先に死なないという強い気持ちを持ってほしいです。
若い旅人に伝えたいのは、
この記事を読んで、
ストイックに情報収集して、
できる限りの安全な行動をして、
無事に日本に帰ってきてほしい。
それだけです。
日本人宿と情報収集
この記事は日本人宿に泊まっていたからこそ、書くことができました。
目の前で悲しむ友人達。
真剣に死について話すことのできる仲間。
そして、その不幸を繰り返さない為の情報が日本人宿にはあります。
情報収集だけでなく、旅人の生の声も聞くことができるんです。
同じ旅仲間が集まるんです。
年齢も職業も生き方も全然違う人が集まります。
僕の泊まっていた宿には、サラリーマンだけでなく、アーティストや、元政治家までいました。
同じ日本人というだけで、同じ文化で育った人と共感できます。
日本人宿の、この仲間意識は大切に受け継がれてほしいと思います。
情報収集を怠った例
サンフランシスコのテンダーロイン地区
ちなみに駆け出しの旅人だった僕は、この宿を訪れる前に少し危険な目にあっていました。
特に情報収集もせずアメリカのサンフランシスコを散策している時、テンダーロイン地区というサンフランシスコで最も治安が悪い場所にうっかり入ってしまいました。
ある1本の通りから、明らかに雰囲気が異なり、やばそうな人がたくさん突っ立っています。
夕暮れが迫る時間に集団で僕の方を見てきます。
その通りに踏み入れる前に気が付けたので、何も被害はありませんでしたが、明らかに失敗でした。
そもそもそのエリアに近づかない、という対策をとるためにしっかりと情報収集をするべきでした。
上海の恐喝と詐欺事件
そして世界一周をする3年前には、人生最大の失敗がありました。
上海にて恐喝と詐欺事件に巻き込まれ、お金を巻き上げられています。
この時は情報収集だけでなく、若干の旅慣れと、義理と人情で動いてしまったのが失敗でした。
海外で日本人が巻き込まれる事件の風化
このコロンビアの事件からはもう5年以上の月日がたっています。
しかしそれ以前にも日本人旅行者が巻き込まれた事件はたくさんあります。
アフガニスタンで殺害されてしまった旅人。
ルーマニアで殺害されてしまった女子大生。
エクアドルでは新婚旅行中の夫婦の夫が殺害され、妻は重症を負ってしまいました。
数えきれないくらい事件がありますが、僕の記憶に鮮明に残っているのはこの3つです。
これらの事件について、ネット上で手に入る情報を集めてみました。
もちろんすべてが真実ではないかもしれませんが、いずれも事前に正しい情報を手に入れて、安全な行動をとっていれば防げた事件のようでした。
すべてを恐れず、しっかり恐れる
こういった事件を聞くと、海外は危険だから日本から出るべきではない、という人もいます。
もちろんそれが最も安全ですが、それはあまりにも極論ではないでしょうか。
実際に毎年多くの海外旅行者がいますが、ほとんどの人が無事に帰ってきています。
そう、何もかも恐れるのではなく、しっかり調べつくして正しく恐れる、必要があると思います。
また、危険な地域の情報を得るだけでなく、最低限の現地の言葉を覚える、のも防衛策だと思います。
これからの若い旅人達にはできる限りの安全策をとって、旅を楽しんでほしいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は暗い話題となってしまいましたが、事件を風化させず、死がどれほど悲しいものか、命や安全がどれほど重要なものか伝えるために、記事にさせてもらいました。
旅とは人生を豊かにするものであり、自分自身を成長させてくれるものだと信じています。
皆さんにも積極的に安全をとって、旅をしてほしいと思います。
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