上海で恐喝と詐欺の被害い【治安情報③】

51ヵ国目 中国

上海のぼったくりバーの恐怖【犯行編】

皆さんこんにちは、世界一周トラベラーのGreenです。
今回も引き続き上海にてぼったくりバーの被害にあった時の情報です。

店の雰囲気に違和感を感じながらも、しばらく時間を過ごし、遂に支払いの時がやってきました。

前回の記事はこちら

言い掛かりを事実にする

10人程入れる薄暗いカラオケルームで1人佇む僕の元に恐怖がやってきます。
部屋の扉が開くと、そこにはリュウさんの姿はありませんでした…。

…。

いきなりです。

…。

いきなり50代くらいの中国人のおばちゃんが日本語で怒鳴り込んできました。

「なんてことをしてくれたんだ!!」
「この金額を払ってもらう!!」

僕があっけに取られていると、座っている僕の目の前に仁王立ちし話を勝手に進めていきます。

マネージャー「私がこの店のマネージャーだ」

どうやら自称マネージャーの取り立て屋のようです。
見た目はどこにでもいるようなおばちゃんですが、すごい剣幕なので少し恐怖を覚えます。

マネージャー「この金額を払ってもらう」

そう言うと電卓で25,000元(約43万円)を提示してきます…。

…。

…。

そして1秒の間に僕の頭がフル回転します。

2,500円か、なんだ怒鳴り込んでくる割に普通の金額だな…?

…。

ん?中国通貨のだから4万円くらい?

…。

んん?

…。

0がひとつ多い??

…。

25,000元!?

…。

約43万円!?!?!?!?

は?
???

あまりに突然の出来事で、全然意味がわかりませんでした。
そしてここから同時進行に色んな話が始まります。

「いやいや、ビール1杯でそんな金額なわけないでしょ」

マネージャー「ここは社長や部長がくるVIPなバーなんだ」

もちろんボロボロでとてもそうは見えない店です。
というかこのご時世に社長や部長て…。

マネージャー「お前はうちの店のスタッフにやらしいことをした」

は???
はぁああああ???

全然意味がわからないです。
日本語なのに何を言っているのか理解できませんでした。
また、ものすごい圧力でくるのでそれだけでも冷静さを失ってしまいます。

騙されていた…

「いやいやいやいや、今まで4人で飲んでただけじゃん」

するとマネージャーはドアの方に目をやりなにやら合図をします。
その時点でやっと気が付きました…。

ここまではマネージャーが僕の目の前をふさぐので気が付かなかったのですが、この部屋のドアの前には

チェホンマンのような大柄な男

が立ち、

出口をふさいでいる

ではないですか…。

そのチェホンマンがドアを開け、先ほどリュウさんと共に入ってきた女性のうちの1人が現れます。
そしてなぜか僕の隣に座ります。

…。

あまりに意味が分からずただただぼーぜんとしていると、マネージャーが僕ら2人で並んでいる様子を写真に収めました。

???

余計に訳が分かりません。
そしてマネージャーはその女性に中国語で話をします。

マネージャー「彼女はお前にやらしいことされたと言っている」

は???
???

もう何が何だかわからないです。
もちろん僕もリュウさんも何もしていません。
ただ4人で飲んでいただけです。

正確にはリュウさんと2人で飲んでいて、その場にその女性達がいただけ
彼女らは英語も日本語も話せないから、ただその場にいただけじゃん!

しかしマネージャーとその女性は中国語でやり取りをするので圧倒的にアウェイです。
そこで唯一僕の味方であるはずのリュウさんを探します。

「リュウさんはどこですか?」

マネージャー「帰ったよ」

「でも彼が僕の分も払うと言ってましたよ?」

マネージャー「お前の友達は何も払っていない」
マネージャー「お前の友達は帰った」

その一点張りです。
この時点で、やっと。

やっと
やっと
やっっと
やっっっっっっっっっっと

目が覚めました。

僕はリュウさんに騙されていたのです!!!

気が付くの遅すぎ!!
人生で初めて本気で騙されました…。

脅迫・恐怖・圧力・暴力

こちらがあっけにとられ、絶望していてもお構いなしに話が進んでいきます。
先ほどの女性はいつの間にか部屋から出ており、マネージャーとチェホンマンだけが部屋に残りました。

マネージャー「金を払え」
マネージャー「中国ではそういう行為は違法だ」
マネージャー「警察に言えば50,000元(約85万円)の罰金だしお前は会社をクビになる

正直会社はすでに辞めることが決まっており、有給消化の時期を利用して旅にでていたので、クビになろうがなんだろうが関係ありません。
とにかくこちらはなんの落ち度もないじゃないか。

「騙されたのはわかった、わかったからせめてリュウさんに直接話をさせてくれ」

そう言って、今までの混乱動揺絶望恐怖怒りに変わってきたこのタイミングで席を立ち、出口をふさぐチェホンマンの脇からドアノブに手を回しました。

次の瞬間…。

彼の怒鳴り声と共に…。

…。
…。

僕の体は床にありました…。

…。
…。

ただ、怒鳴りながら突き飛ばされただけです。

ただ、両肩を両手で押されただけです。

彼が強すぎるのか、

僕が弱すぎるのか、

ドアノブに触れることもできずに吹き飛ばされ、

床にしりもちをついて、

ただただ、チェホンマンを見上げていました。

…。
…。
…。

まだ

ナイフも

銃も

出てきていません。

殴られてもいません。

ただ怒鳴り、

ただ突き飛ばされただけです。

しかし、

たったこの1撃だけで

僕の心は完全に折れてしまいました…。

一気に恐怖にかられ頭の回転も鈍りだします。

…。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
またしてもあまりに長文になってしまったので、続きは次回にします。
軽めの暴力だけで気負いしてしまった僕は、この後さらなる恐怖と戦うことになります。

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