バガンでバイクトラブル【旅のアクシデント】

ミャンマー

雨季のバガンでアクシデント【現地の人や仏様に助けられる!?】

旅にはアクシデントが付き物ですが、小さなアクシデントならば、いい思い出にもなりますよね。今回はミャンマーのバガンにてレンタルバイクに乗っていた時に起きた「小さなアクシデント」について書いていこうと思います。

海外でレンタルバイクを借りる時、特にEバイク(電動バイク)を利用する人は是非気を付けてほしい内容になっています。

初めてのEバイク(電動バイク)

皆さん、こんにちは!今回の旅まで一度もバイクに乗ったことのなかったGreenです。
バイクどころか原チャにすら乗ったことがなかった僕でしたが、免許もなしに簡単にEバイクに乗ることができました!

前回の記事にて詳しく紹介していますが、バガン観光はEバイク(電動バイク)がおすすめなんです。

Eバイクとは

改めてEバイクを紹介します。Eバイクは電気で走るスクーターのことで、ここミャンマーだけでなく中国でもたくさん走っています。中国では大気汚染が深刻なため、ガソリンではなく電動の乗り物が多く利用されているのです。

そう、Eバイクは電動なので地球環境にも優しい乗り物なんです。ここバガンではそんなEバイクを免許なしでレンタルすることができます。

Eバイクをレンタル

Eバイクを利用したい人はまずバイクのレンタルショップに行きましょう。レンタルショップは町中にあり、店によって金額も異なります。ちなみに僕が宿泊したゲストハウスと提携しているレンタルショップはとてもお買い得でした。

1日レンタル
6,000MMK(約420円)

Eバイクレンタルの流れ

夜行バスの移動だった為、早朝8時からEバイクをレンタルします。Eバイクを宿の前まで持ってきてもらい、使い方を教わります。
しかし、

アクセルの回し方
ブレーキの使い方
ヘッドライトの付け方

しか教わりません…。あとは体で覚えろとのことです…。でも大丈夫!実際2~3回スタートとストップを繰り返せば、すぐになれます。



バガンの交通事情【安全運転】

バガンは交通量が少ない

バガンは基本的に車が少ないです。大型バスやトラックも走りますが、頻度は少なく地元の人のメインの移動手段もスクーターかバイクになっています。

水没する町

僕がバガンを訪れたのは8月だったので、まさに雨季の時でした。バガンはヤンゴンに比べて雨が少ないエリアと聞いていたのですが、何度もスコールにあってしまいました。その為道路が所々水没しており、特にメインの幹線道路が水没しているのには驚きました。

空港から町への移動手段でも使われる道ですが、大きな水たまりの為トゥクトゥクは基本的に折り返していました。しかし、軽トラや大型バス、そして小さなスクーターは果敢にも水の中に挑んでいきます。

僕も地元の人にしたがってEバイクで走ってみました。さすがに深いところは怖いですが、バイクのタイヤが1/3沈むぐらいの深さであれば、問題なく走ることができました。以外と電気でも馬力があるものだなぁ、とこの時は感じていました…。

アクシデント①泥沼にバイクがハマる

さて、レンタルしたEバイクで順調にパゴダ(仏塔)を見学していきます。
木々が生い茂る広大な平原、そこに広がる砂で固められた道を行きます。Eバイクは騒音がほとんどないので、虫の音を聞きながら静かに走っていきます。平原には所々に高さの異なるパゴダがあり、旅情ある時間を過ごしていました。

しばらく走っていると景色の良さそうな高台を見つけたので、そこを目指して走り始めました…。
が…。
そこへの道はドンドン狭くなっていきます…。
道もでこぼこになり水たまりも増えていきます。
なるべく水たまりを避けるように走っていましたが…
ついに…

泥沼にタイヤがハマってしまいました…。

さすがにEバイクには泥沼から抜け出せるほどの馬力はありません。いくらアクセルを回しても、空回りするだけです。しかたなく降りて押すしかないのですが、Eバイクは意外と重たいんです。

押せども押せどもほとんど進まず、ダイソーのビーチサンダルを履いた僕の足が泥に埋まる一方です。足が泥に埋まるということは…

バイクが進んでも僕の足は抜けないわけです…。

泥に足を奪われ、しかたなく力ずくで引き抜くと…ビーチサンダルの鼻緒のところが引っこ抜けて壊れました。
そりゃそうですよね…

しかたなくビーチサンダルを脱ぎ、裸足で泥を踏みしめます。
泥まみれになりながら、なんとか抜け出すことができました。30歳を過ぎてこんなに泥だらけになる人はそうそういないでしょう。

アクシデント②突然のスコール

何とか泥沼から抜け出し、高台からの美しい景色を堪能した後は、次のパゴダを目指して走り始めます。走り始めて10分、嫌な予感はしていましたが再びアクシデントが起きてしまいます。

今度は突然のスコールです!

雨は予想していたのでレインコートを持ってはいたのですが、そういうレベルではありませんでした。さすがは東南アジア。前が見えないくらいの豪雨が降ります。しかたなくちょうど近くにあった小さな仏塔で雨宿りをさせてもらうことにしました。

わずか4畳半、いや3畳ほどでしょうか、小さなほこらのような仏塔に体を入れ、泥だらけの足だけを外に出します。豪雨のおかげで足は綺麗になりますが、足止めをくらいます。

しかしこれが最高の時間でした。平原のど真ん中、かつ誰も通らないような細い道。ただ雨の音だけを聴いて過ごします。雨とこんなに真剣に向き合ったことがなかったので、とても新鮮で美しい時間でした。

雨粒が足を打つ感覚、雨がレンガにあたる音、草木が擦れる音。静かに静かに瞑想をする時間になります。
20分ぐらいがたったでしょうか、先ほどの雨が嘘のように空は晴れわたります。僕は仏様に感謝をして、再びバイクにまたがりました…。

アクシデント③バイクのバッテリー切れ

さて雨が降りました。そう雨が降ってしまったのです。平原のど真ん中にいる僕は唖然とします。

なんと…
あたり一面水たまりだらけになっているではありませんか…。

進む先も水たまり、戻るにも先ほどの泥沼がある。

八方ふさがりです。かろうじて地面が残っている先に進む決断をしました。
…が、
…。

やはり泥沼にはまります…。

もうどうすることもできません。誰も人が通らない泥沼で格闘します…。しかし前にも後ろにも完全に動きません。

足は泥だらけ。
体は汗と雨でびしょ濡れ。
助けも呼べない。
おまけにバイクのバッテリーも切れかかっています。

助かる為には平原のど真ん中であるここから幹線道路まで30分程泥沼を裸足で歩いていき、助けを呼ぶしかありません…。



絶望していると遠くからバイクの音が聞こえてきます。なんとバイク3台にそれぞれ2人乗りした人達がこちらに向かってくるではないですか!

きた!
助かった!
救世主とは彼らの為にある言葉だと、心の底から思った瞬間でした。

…。
と、胸をなでおろしたのもつかの間…。

彼らも泥沼にはまります…。

しかし救世主達は転倒しながらもしっかりと進んできます。そう、彼らは普通のガソリンバイクなので馬力があるのです!

僕に気が付くと助けに来てくれ、皆で泥沼から脱出します。
どうやら彼らは中学生から高校生ぐらいの子供達で泥沼の中をバイクで走り回り遊んでいたようです。

とりあえず泥沼を抜けることはできましたが、バイクのバッテリーがほとんど残っていません。現地で使える電話を持っていなかった僕に対して、彼らがレンタルバイク屋さんに電話をしてくれました。

さらに幹線道路まで一緒に走り、そこでレンタルバイク屋が現れるのを一緒に待ってくれました。とても親切な子供達で、ミャンマー人の優しさを存分に感じることができました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は雨季のバガンでのEバイクによるアクシデントをまとめました。Eバイクをレンタルする人、特に雨季に訪れる人は泥沼に気を付けましょう。救世主が現れない限り永遠と広大な平原に取り残されることになります…。

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