メルボルンにも日本人建築家の足跡
メルボルンには建築家の設計による現代建築から、古き良きヨーロッパの伝統建築まであります。 またジブリのモデルになったと言われる建築もあり見どころ満載です。そんなメルボルンの建築達を見ていきましょう。
Federation Square(フェデレーションスクエア)
まずは現代建築から紹介します。Flinders Street Station(フリンダースストリート駅)の目の前にある広場がFederation Square(フェデレーションスクエア)です。そしてそこに建つ不思議な形をした建築がイアン・ポッター・センター・ナショナル・ギャラリー・オブ・ヴィクトリアです。
施設
施設自体はビクトリア国立美術館の別館となっており、現代アートからアボリジニーアートまで展示されており満足できる内容となっています。そしてなによりも入館料はなく無料で見学できます。
設計
この建築は1997年にコンペを勝ち取ったLAB建築スタジオとBates Smart Architectsが共同で設計を行いました。ガラス、亜鉛、砂岩で構成された外壁が印象的ですが、空間的には内部の方がとても興味深いです。
エントランス
エントランスに立つと幾何学模様に組まれたの骨組みが迎えてくれます。足元にはそのまま幾何学模様の影が落ちるので不思議な空間体験ができます。
リベスキンドのような世界
内部は床意外すべてが斜めに作られています。鋭角の空間や不思議な形の窓などを見ているとある有名建築家の名前が浮かびます。
そう、ダニエルリベスキンドです。彼の代表作はデンバー美術館で、シャープでとてもかっこいい建築を設計することで有名です。僕は世界一周中に訪れたマンチェスターで初めて彼の建築を目にしました。
マンチェスターの記事はこちら
賛否両論ありますがフランクゲーリーやダニエルリベスキンドがつくる脱構築主義の建築は最高にワクワクしますね。
フランクゲーリーの記事はこちら
Melbourne Central(メルボルンセントラル)
メルボルンセントラルは大型の複合施設で、ショッピングセンターやオフィスビル、鉄道の駅が入っています。そして設計は日本の偉大な建築家、黒川紀章です。国立新美術館を設計したことでも有名ですね。元々この土地には19世紀に建てられた瓦造りの鉛銃弾を製造する工場のタワーがありました。今では既存のこのタワーを残し、その頭上にガラスの円錐が設計されています。そう、彼の代名詞である円錐がしっかりとこの建築にも組み込まれています。
Flinders Street Station(フリンダースストリート駅)
言わずと知れたメルボルンのランドマークですね。オーストラリアで最初につくられた駅で1854年に完成しました。黄色いエドワード王朝風の駅舎が特徴的で歴史的建造物にも認定されています。
また、この駅舎の時計塔はジブリ映画の魔女の宅急便のモデルになったと言われています。まぁ確かに似てはいますが真相はわかりません。
State Library of Victoria(ビクトリア州立図書館)
オーストラリアで最初につくられた図書館でフリンダースストリート駅同様1854年に完成しました。見どころはなんと言ってもこの図書館の中心にあるドームギャラリーですね。巨大な吹き抜け空間に放射状の机が並んでいる様は圧巻です。また以前紹介したカフェや美術館も備えており、無料WiFiも飛んでいます。
Royal Arcade(ロイヤルアーケード)
1870年にオープンしたアーケードで美しいビクトリア様式の建築です。高級ブティックなど様々なテナントが入っており洗練されたデザインでかっこいい空間が出来上がっています。天窓が設けられているので、柔らかな自然光も落ちてきて美しさをより際立たせます。
またメルボルンで有名なチョコレート専門店のKoko Blackも入っています。おみやげ探しに最適なアーケードですね。
Block Arcade(ブロックアーケード)
こちらは1893年につくられたアーケードでロイヤルアーケード同様に美しいビクトリア様式の建築です。美しいアーチの連続が見られるこの空間はミラノのガレリアをモデルにしてデザインされたと言われているようです。ガレリアよりも小さいので細かい彫刻にまで目をやることができます。
ミラノのガレリアの記事はこちら
王立展示館
最後は前回の記事でも紹介した王立展示館です。カールトン庭園内にある建築でメルボルンで唯一の世界遺産となります。個人的にはメルボルンで一番好きな建築です。
詳細は下のリンクの記事を参照してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。メルボルンには他にも美しい伝統建築や近代的な高層建築がたくさんあります。メルボルンを訪れる際は美しい街並みだけでなく是非建築にも注目してみてください。
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